上野
2018年3月25日
東京でも桜が咲き始めているということで、人体展を見るついでに桜見物もしてきた。
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上野駅 |
音楽コンサート |
上野駅の改札出口は花見の人で埋め尽くされて、やっと並んで出ることができた。
安井誠一郎銅像前で中学生の歌が聞こえてきた。
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明治天皇(左) |
徳川慶喜 (左) |
モダンの曙―― 幕末明治ニッポンの面貌(かお)
説明版もあって、以下のような内容も書かれていた。
東京・春・音楽祭と東京大学総合研究博物館の協働により、上野恩賜公園(東京文化会館北側)での屋外写真パネル展示、
全体としてわずか20点の、しかも多くが名刺判大の、退色の進んだ鶏卵紙(けいらんし)写真に過ぎない。とはいえ、
これらの写真には、紛れもなく、幕末から明治初年にかけて極東の島国に生きた人々の姿が生(き)のままに記録されている。
嬰児(えいじ)から老人まで、齢も多様な人間が登場する。人物類型も変化に富んでやまない。「神」と崇められた天皇を筆頭に、
武家社会の頂点に立った徳川将軍、幕府名代として欧州へ遣わされた大名、役人、通詞、さらには来日外国人から、
名もなき兄弟姉妹、母子、商人、職工まで、様々な社会層が含まれているからである。
写場に入り、幕前に立つなり、椅子に座るなり。いずれにせよ暗箱の前へ身を晒すことになった理由は、
公人も私人も様々である。しかし、いずれの写真にも通有なのは、肉体を縛る「緊張」であり、眼差が物語る「当惑」である。
それは、いまだ見慣れぬ光学的記録装置と向かい合ったときに、人々の抱かざるを得なかった複雑な感情の
顕れなのではなかろうか。「近代文明」は個人の意志と関わりなく伝統社会へ浸潤(しんじゅん)してきた。
その、眼に見えぬ圧力を対峙(たいじ)する人々の面貌(かお)がここにある。
欧米の人々は、写真や絵画を通じて、「ショウグン」「サムライ」「ゲイシャ」など、日本人の「ステレオタイプ」を
結像させることになった。それらがいまなお海外での日本人像を支配していることは否定し難い。
ひとたび視覚へ刷り込まれたイメージは、容易にぬぐい難いのである。
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国立科学博物館 |
混みあう博物館入口 |
「人体」展は、たくさんの人が並んでいて、整理券が配られていた。チケットを買って整理券をもらうと、
入るまでに40分ぐらい時間があったので、国立科学博物館の常設展に入って、見て回った。
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零戦 |
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木骨(もっこつ) |
伊能忠敬作日本地図と製図道具一式 |
木骨は、整骨医が勉学のために工人に命じて人骨を忠実に模して作らせたもの。
江戸時代、56歳から17年かけて日本全国を測量し、初めて実測による日本地図を完成させた伊能忠敬。
彼は正確に距離を測るため、常に同じ歩幅で歩く訓練をしていたといわれている。
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中象限儀(ちゅうしょうげんぎ) |
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伊能忠敬が使用した中象限儀(ちゅうしょうげんぎ/複製品)。
星の高度を測る器具で、正確な緯度を求めるために使われた。
3F「大地を駆ける生命」は、沢山の哺乳類と鳥類の剥製が一堂に集結した展示コーナー
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屋上スカイデッキからの眺め |
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特別展「人体ー神秘への挑戦ー」 |
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特別展「人体ー神秘への挑戦ー」の概要
本展では、NHKスペシャル「人体〜神秘の巨大ネットワーク〜」と連携し、比較解剖、個体発生・系統発生、
機能解剖、生理学、分子生物学など、それぞれの分野の始まりから最新の知見までを実物資料や模型に加え、
最新の 4K映像を交えて紹介します。展示では、レオナルド・ダ・ヴィンチの「解剖手稿」や、ヴェサリウスの「ファブリカ」を
はじめとする画期的な著作物や人体模型などにより、人体に対する理解を深め、研究の歴史をひも解いていきます。
ギリシャ時代以降のおのれ自身を知ろうとする努力の歴史を背景に、特にルネサンス以降、
解剖学的理解が革命的に変化し、研究手法や対象の見方が変わっていきました。脳や心臓などの器官についての
理解がどのように深められてきたのか、目に見えない微細な構造や、体内の臓器を可視化してきた
顕微鏡やX線装置などがどのように開発されてきたのか、またそれらの成果がどのように伝えられてきたのか、
本展では様々なアプローチで紹介していきます。
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ブロック製のタモリ |
「血圧上げよう」「酸素が欲しい」 |
テレビ番組のスタジオ収録で使われた小物が展示されている。
そのなかには、ブロックで組み立てられたタモリの人体模型もあった。
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子宮内を図示した模型 |
精子と卵子模型 |
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受精卵から「心臓になって」「肝臓になって」 |
ネットワークシンフォニー |
受精卵は、山中伸弥先生らが研究しているiPS細胞とES細胞に非常に近い“万能細胞”のようである。
テレビ「人体」では、「生命誕生は正に、“ドミノ式全自動プログラム”であり、一旦始まると、あとは
次から次にと色んな臓器ができていくのです!」と山中先生は強調されている。
たった一つの受精卵が次々と臓器を生み出していくと云うドミノ式全自動プロクラムである。
母親の胎内で分裂していく受精卵の細胞がある程度まで増えると、一部の細胞たちが「心臓になって!」と
メッセージ物質“ウイント”を盛んに出し始め、メッセージを受け取った細胞たちは心臓へと進化を始める、
すると心臓が次なるメッセージ物質「肝臓になって!」を出し始め、これが近くに居る細胞たちに届くと、
肝臓が生まれて行く、その後、互いにメッセージ物質を出し合い、複雑に絡み合いながら
肺、膵臓、胃、腸など次々とドミノ式に作られて行くことが分かって来ているようである。
各臓器がやりとりしているという様々な「メッセージ物質」を音や色で表現した「ネットワークシンフォニー」も
実施されていた。臓器が様々なメッセージ物資によって脳を介さずにコミュニケーションする様子を体現する試み。
天井に「心臓」「膵臓」「腎臓」「骨」「血管」「筋肉」などと書かれたパネルを配置。それらを取り巻くように
無数のひもが張り巡らされている。
心臓のパネルの下に立つと、センサーが反応。「疲れた、しんどい」という音声と共に頭上のパネルが輝き、
「腎臓」「血管」に向けて光が放たれる。メッセージ物資の流れに見立てている。腎臓と血管のパネルも
光り始め、尿を増やし、血液量を減らして血圧を下げるために「おしっこ増やそう」、血流をよくするために
「血管を広げよう」、と臓器たちの会話が飛び交う。
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心臓も疲れる。 |
「血圧をあげよう」は腎臓のセリフ。体内ではレニンという物資を腎臓から送り、心臓や血管に指示を出す。
「酸素が欲しい」「カルシウムが足りない」といった体内のやり取りがシンフォニーを奏でる。
こんな神秘的なコミュニケーションが自分の体内でも起こっている
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血液は骨で作られる。 |
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幕末から明治時代に日本に輸入・購入された紙粘土製の精巧な人体模型「キンストレーキ」や、精子や微生物など多くの
重要な発見をしたオランダの学者レーウェンフックが愛用した単式顕微鏡など、人体研究の足跡もたどっている。
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彩色された臓器の顕微鏡画像 |
彩色された臓器の顕微鏡画像
「腎臓の『近位尿細管』微絨毛」(左)
「骨を形づくる3種類の細胞たち」(右上)) |
第3章「人体理解の将来に向けて」では、DNA分析やゲノム解析といった人体研究の最先端に関する展示がある。
ゲノムとは、ひとつの生物が持つすべての遺伝情報の総体。すなわち、各生物が持つ生命の設計図のようなものだ。
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縄文人女性の復顔像 |
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縄文人女性の復顔像は、北海道の礼文島から出土した3,800年前の頭蓋骨からDNAを採取し、
最新技術によって古代人のヒトゲノムを解析。それをもとにこれまで骨格からでしか想像できなかった
縄文人の顔がリアルに復元されている。その表情は現代の日本人と比べても大きな相違はないが、
ゲノム分析を通じて精度の高い復元が可能になることは、いまだ未解明の謎を解く上で役に立つ。
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恐竜の化石 |
シロナガスクジラの実物大模型 |
国立科学博物館のB1Fは、巨大な恐竜の化石が並んでいた。
博物館の外には、今の地球でいちばん大きい生物、シロナガスクジラの実物大模型があった。
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野口英雄像 |
花見 |
桜が咲き始めていたので、花見客で人でにぎわっていた。
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上野大仏入口 |
上野大仏と書かれた看板の階段を登ると、正面に大きなパゴダ(仏塔)が目の前に出る。
その仏塔から左側に目線をやると、大仏様の顔面部がみえ、壁に埋め込まれレリーフである。
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上野大仏 |
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上野大仏が造営されたのは、今からおよそ400年前の1631年 当時大仏様の高さは約6m。
最初は粘土で造られていた大仏様は、その後青銅製の釈迦如来坐(しゃかにょらいざぞう)になり、
大仏殿も建造されたようだ。そして火災や地震に遭い、その度に修復されてきたが、1923年の関東大震災で
頭部が取れて落ちてしまう。第二次世界大戦のさなかに金属金属供出令により胴体と顔面以外の頭部が
日本軍に供給されてしまうという数奇な歴史を持っているとのこと。
1967年に、大仏殿があった場所に薬師三尊像を本尊としたパゴダが建立された。その5年後の1972年に
寛永寺(かんえいじ)で保管されていた顔面部をレリーフとして安置することになり、現在の姿になる。
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不忍池 |
猿回し |
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大車輪 |
不忍池 |
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下町風俗資料館 |
銅壺屋(どうこや) |
下町風俗資料館にも入ってみた。
銅壺屋は職人一家の住まい。銅壺は火鉢に置く湯沸かし器のこと。それを作る職人の住まいを再現。
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稲荷 |
駄菓子屋の店先 |
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人力車 |
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昭和初期の民家 奥に東芝製の白黒テレビ |
番台 |
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やきとん酒場「とら八」 |
牛すじのにこみ豆腐をつまみにビール |
とら八に入り、和牛すじのにこみ豆腐とおまかせ串盛りを注文し、ビール。