上野 

2019年4月13日


   
京成上野駅    誹風柳多留発祥の地の記念碑

葛飾柴又に行った戻りに、京成電鉄で上野駅まで来て、西洋美術館に寄った。
川柳の原点 誹風柳多留発祥の地の記念碑が、京成上野駅の中央通り側の入口脇にあった。
『誹風柳多留』は、江戸時代中期から幕末にかけて、ほぼ毎年刊行されていた川柳の句集と
いわれている。明和2年(1765年)7月に呉陵軒可有という人が、初代川柳評の前句付万句合の
勝句(入選句)から十七音の付句のみで鑑賞でき、深い笑いのある句を選び出し刊行した
ものだそうだ。記念碑には、『誹風柳多留』の編者・呉陵軒可有の「羽根のあるいいわけほどの
あひる飛ぶ」の句がモチーフと共に飾られている。
柳多留の版元が上野山下だったのが縁で当地に建立されたようである。

   
西郷隆盛像  摺鉢山古墳 

摺鉢山古墳は上野公園内にある全長約70mの前方後円墳。後円部径約43m・高さ約5m、
前方部最大幅約23m、葺石は未確認だが、埴輪片が出土している。内部構造は不明。
5世紀頃の築造。古墳は後円部の墳頂にベンチがあり広場になっている。
階段を登って辿り着いた摺鉢山古墳の頂上は、休憩所のようにベンチがいくつかあった。
この場所からは弥生土器や埴輪の破片など、数多くの副葬品が見つかっている。

   
上野公園  外国人とジャパンうちわ

国立西洋美術館で開催中の「ル・コルビュジエ 絵画から建築へ―ピュリスムの時代」展に行った。

   
 1階19世紀ホール 画家オザンファンのアトリエ・住宅

展覧会概要
20世紀建築の巨匠ル・コルビュジエ(1887-1965)が設計した国立西洋美術館本館は、2016年に
ユネスコ世界文化遺産に登録されました。開館60周年を記念して開催される本展は、
若きシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ(ル・コルビュジエの本名)が故郷のスイスを離れ、
芸術の中心地パリで「ピュリスム(純粋主義)」の運動を推進した時代に焦点をあて、絵画、
建築、都市計画、出版、インテリア・デザインなど多方面にわたった約10年間の活動を振り返ります。
第一次大戦の終結直後の1918年末、ジャンヌレと画家アメデ・オザンファンは、機械文明の進歩に
対応した「構築と総合」の芸術を唱えるピュリスムの運動を始めました。...
本展はル・コルビュジエと彼の友人たちの美術作品約100点に、建築模型、出版物、映像など多数の
資料を加えて構成されます。ル・コルビュジエが世に出た時代の精神を、彼自身が作り出した
世界遺産建築の中で体感できる、またとない機会となるでしょう。[美術館サイトより]

画家オザンファンのアトリエ・住宅は、コルビュジエがパリ市内に完成させた初めての建築。
「自由な立面。人間的尺度によって標準化した窓の要素。それらの組合せと統一。」
抽象的幾何学と機械の美学の融合というピュリスム絵画の理念を、3次元のオブジェとして現実空間に投影させた作品。

   
  ヴォワザン計画

ル・コルビュジエ(本名:シャルル=エドゥアール・ジャンヌレ)。
第一次大戦の終結直後の1918年末パリを拠点に、画家のアメデ・オザンファンと、
機械文明の進歩に対応した「構築と総合」の芸術を唱える「ピュリスム(純粋主義)」の
運動を開始し、絵画制作に取り組みながら新しい建築の創造を目指した。
20年から「ル・コルビュジエ」の名で著述活動を行い、『建築をめざして』(1923)を
はじめとする数々の著作と建築作品で、近代建築の第一人者として国際的に注目された
ル・コルビュジエの美術作品を、彼自身の建築作品である国立西洋美術館で見たのである。
一回の展示してある模型建築などは写真撮影が可能であった。建物の構造と一緒に撮った。
ヴォワザン計画は、1925年、場所を選ばない都市デザインの一般解として構想される。

   
イムーブル=ヴィラ 

展覧会はル・コルビュジエが設計した国立西洋美術館の象徴的な場所である「19世紀ホール」
から始まる。このホールは回廊状になった国立西洋美術館本館の中心となる場所であり、ル・コルビュジエが
提唱した「無限成長美術館」というコンセプト(展示空間が螺旋状に展開され、展示スペースを無限に
増築できる構造)を体感できる場所。高い天井と十字の梁、そして自然光が特徴的なこの空間には、
20代のジャンヌレが第一次世界大戦後の復興のために考案した住宅システム「メゾン・ドミノ」をはじめ、複数の模型が並ぶ
イムーブル=ヴィラは、1922年、都市デザインを構成する住居の一類型として考案。

   
  天井

   
 

2階では、撮影禁止だが、欧米の美術館が所蔵するピカソ、ブラック、レジェ、
グリスの1920年代のキュビスム作品も出品されていた。常設展は
一部作品を除いて、撮影可能であった。

   
《舞台袖の3人の踊り子》 ドガ ジョヴァンニ・セガンティーニ「羊の剪毛」

今回も常設展に入って、観た回った。
舞台袖の書割の陰で出番を待つ3人の踊り子
彼女らに囲まれて、シルクハットの一人の紳士の黒いシルエットも描かれている

   
横たわる浴女 ルノワール  ばら ルノワール

   
 

   
  「坐る女」 藤田嗣治