2020年3月8日
「映画のまち調布シネマフェスティバル2020」は、2月14日から3月8日
にかけて東京・調布市の文化会館たづくり、調布市グリーンホール、
イオンシネマ シアタス調布ほかで開催された。
「羅生門」のセット | クラウドファンディング |
「羅生門」のセットを、今、日本映画を支えている美術スタッフが、
その知識や技術を駆使して、10分の1スケールで再現している。
映画美術の世界へ | 映画美術の世界へ |
映画美術の世界へ
映画の画面に映っている部屋、衣装、小道具など、生身の俳優以外のすべ
てを創り上げるのが、「美術」の仕事です。作品の設定や世界観に合わせて
造るため、例えば、品物にあえて傷や汚れをつけて、古さや使いこまれた感じ
を出すことがあります。想像力と技術を要する「美術」のクリエイティブな一面
を、小道具などの展示や映像を通して紹介します。
映画美術の世界へ |
小道具 | 小道具 |
椎木彩子展 窓辺の物語
映画祭の映画「新聞記者」を観る前に、「たづくり」一階で、
椎木彩子展が開かれていたので、観た。
展覧会内容
調布市在住で美術作家・イラストレーターの椎木彩子さん。
椎木さんは本展のテーマを構想している時、たくさんの窓の写真を撮影していました。
色とりどりの花が並ぶ出窓、遠いところをみて佇む猫たち。窓辺に座り、
ひとりで本を読む人の姿—。撮影をすると、窓だけでなくいろんな被写体も
映り込んできます。いつしか、自身が「窓辺」に興味を持ったわけを深く
考えるようになりました。そして、「窓辺の周辺にある生活の痕跡」に惹かれ、
窓辺には日常のストーリーがたくさん宿っていることに気が付いたのです。
また、建物の窓ができあがるまでには、作り手、住む人、外から見る人など
様々な人々が関わります。そこで椎木さんは、作る過程でも様々な
人が関わる展示にしたいと考えるようになりました。
展では、窓の専門家から聞いたエピソードや作品の鑑賞者から集めた詩
「窓辺の自己紹介」をもとに描かれた絵画をはじめ、以前ワークショップで
制作したアニメーション(ストップモーション)も紹介します。
作品ごとに詩が添えられていますので、あなたが思う窓辺を思い
出しながら、物語を読むようにご鑑賞いただければ幸いです。
円環の夢(左) | パラサイト 半地下の家族 |