畦地梅太郎展 

2019年8月16日


   
町田駅  芹ヶ谷公園入口  

町田市立国際版画美術館で、畦地梅太郎の展覧会が開催されているということで、行ってきた。

   
井上武吉《my sky hole 88-4》(1988年)  高橋清《開かれた宇宙》(1990年 

この版画美術館は芹ヶ谷公園内にある。
銀色の球形の作者は、井上武吉であり、箱根彫刻の森美術館
を設計したことでも知られる世界的な彫刻家である。
町田市在住の彫刻家・高橋清による作品は、作家が長く住んだ
メキシコで目にした古代文明の造形に着想を得ているとのこと。

   
山男総選挙鵜 


町田国際版画美術館は日本では数少ない版画専門の美術館として1987年に
開館した美術館。展覧会のテーマは“畦地梅太郎展・わたしの山男”である。
山男総選挙ということで10作品の中から選んで、投票することになっていた。

展覧会概要 
 山の版画家・畦地梅太郎(1902−99)の作品に登場する表情ゆたかな「山男」たち
山に登る前の高まる気持ち、厳しい自然の中でライチョウに出会いなごむ心、山頂で目にした
深く濃い青空。ひたすら山を歩き、心うたれたものを木版画で表現しつづけた畦地にとって、
彼らは「わたしの心の山男」だったのです。町田市名誉市民でもある畦地の
「山男」シリーズを中心とした約100点を展示します
「山の版画家」、畦地梅太郎(1902−99)。自ら山を歩き、その経験から生み出した作品で、
今も広い世代の人々に愛されています。1970年代中頃に移り住んだ
町田市鶴川で晩年を過ごし、町田市の名誉市民ともなっています。
愛媛の農村に生まれ、16才で故郷をあとにした畦地はさまざまな仕事に
ついたのち、 版画をつくり始めました。創作版画運動の先達や仲間たちに
ならい、都会や故郷の風景を描いていた畦地がたどりついた主題、
それが「山」でした。浅間山、石鎚山…、決して大きいとはいえない版画の
画面に、大きく力強い山のすがたを描き、「山の版画家」としての評価を確立しました。


   
「インプリントまちだ展2019=田中 彰」   

“インプリントまちだ展2019 - 田中彰 町田芹ヶ谷えごのき縁起”も開催中であった。

   
 藤牧義夫(ふじまき・よしお)  国際版画美術館

畦地梅太郎・わたしの山男」展の関連企画として、ミニ企画
「若き畦地梅太郎の仲間たち―1930-40年代の日本の版画」を開催していた。

   
  あとりえ・う 

公園内には噴水があり、変わったオブジェがあり、大量の水が落ちてくるようである。
あとりえ・うが鶴川にあるというので、帰りに寄った。鶴川駅から歩いた。
あとりえ・うは、山の版画家・畦地梅太郎氏が生前すごした自宅兼アトリエで、
現在はアトリエ部分をギャラリーとして公開している。2001年6月にオープン。
畦地梅太郎グッズも売っていたので、Tシャツや本も購入した。

   
あとりえ・う  あとりえ・う