鳳凰三山  

地蔵岳2764m、観音岳2840m、薬師岳2780m

2006年10月15日

掲示板「たけ小屋のこぼれ話」に集う方達が、昨日から谷川岳に行っているということで、

ひょっとして会うかも知れないと思い、谷川岳の地図を持って、自宅を出た。

しかし、八王子のインターで下りて、圏央道、関越自動車道に乗り換えなければならなかったが、

そのまま下りないで、中央道を進んでしまった。通り過ぎてから気づき、

困った、さてどうしようかと思った。そこで、南アルプスの鳳凰三山なら比較的近くて、

夜叉神峠までなら車でいけるので、アプローチが便利だと思い、

鳳凰三山を登ることにした。夜叉神峠駐車場に5時に着き、5時半に広河原までのバスが

出ることになっていたので、待って、乗り込む。広河原から登りだし、地蔵岳、

観音岳、薬師岳と登り、夜叉神峠に下りた。

06:20 広河原
06:35 登山道入口
08:20 白鳳峠
09:15 高嶺
10:45 地蔵岳分岐
11:50〜12:40 観音岳
13:00 薬師岳
13:50 南御室小屋
15:15 杖立峠
16:00 夜叉神峠
16:50 夜叉神峠駐車場

地蔵岳、八ヶ岳もみえる

突如、山の変更で、鳳凰三山の地図は持っていなかった。今までの聞きかじりの知識で、

登ることになった。広河原の案内の人に聞くと、このコースは、一級の登りになるので、

夜叉神まで降りるのはきついといわれ、途中の小屋で泊ったほうが良いといわれた。

とにかく、夜叉神峠に車がおいてあるので、バスの時間を気にしなくて、下りられる。

登山口
シラビソの樹林

広河原では、何人かバスを降りて、バスを乗り換える人と、北岳に向かう人がいた。

白鳳峠の方に登るのは私だけであった。結局、今回は、逆コースは沢山歩いてきたが、

広河原から登っている人とは会わなかった。

確かに登りはじめからきつくて、急坂になっている。倒木があったり、道も荒れていた。

はしごやガレ場もあった。石がゴロゴロしているゴーロにでると、北岳が目の前に見えた。

北岳がみえる
ゴーロ

南アルプスの南側の山群
仙丈岳

天気はよく、北岳をずっと間近に見ながら登り、だんだん甲斐駒、仙丈や富士山、

八ヶ岳や北アルプスまで見渡せるようになってきた。途中で、逆コースから来る人と何人か会い、

今日は天気がいいですねという会話をしながら、登る。

白鳳峠は樹林に囲まれていて、展望はなし。白鴎峠を越えて、展望も開けてくるが、急登が続く。

高嶺とオベリスク
高嶺の山頂と富士山

高嶺(たかね)は、2779mで、360度の展望で眺めもよかった。地蔵岳の方から、グループや個人で何人か登ってくる。

高嶺から白峰三山
黄葉

甲斐駒ケ岳
オベリスク

赤抜沢の頭について、リュックを下ろし、軽くなった体で地蔵岳に向かう。

オベリスクの頂上に登ろうとして、頂上直下まで行ったが、

石の割れ目にある紐がとても手に届く距離になく、あきらめた。

賽の河原と甲斐駒ヶ岳
オベリスク

賽の河原の紅葉
甲斐駒の横奥に北アルプスの山がみえる

地蔵岳から観音岳に向かう道は、アップダウンもあり、結構きつい歩きとなる。

観音岳
観音岳

白峰三山
赤抜沢の頭、地蔵岳と甲斐駒(奥)

観音岳山頂
観音岳山頂

観音岳からも、甲斐駒、アサヨ峰、仙丈、北岳、間ノ岳など南ア北部の高峰群、

八ヶ岳連峰、地蔵岳のオベリクスと観音岳、そして奥秩父連山とすばらしい展望が広がっていた。

昼を食べながら、ゆっくり眺めていた。そのうち疲れが出てきて、うとうとしてきて、まったり出来た。

観音岳から薬師岳と富士山
北アルプス方向

観音岳から薬師岳への稜線はなだらかで、白砂の上を歩く快適な登山道だ。まさに富士山を正面にして歩く。

八ヶ岳に雲がかかる
薬師岳近くから富士山をのぞむ。

南側の山群
薬師岳の頂上から北岳

観音岳を振り返る。
薬師岳小屋

疲れたのもあって、足も痛くなり、夜叉神峠までの距離は非常に長く感じられた。

南御室小屋
夜叉神峠の紅葉

南御室小屋では水場があり、「アルプスの天然水」をからになったペットボトルに入れる。

顔を水で洗うと、冷たくて、気持ちが良い。

夜叉神峠

夜叉神峠に着いたと思ったら、駐車場まではまだ、そこから歩かねばならなかった。

途中、東と西の下山道に分かれていて、地図を持っていなかったので、東の下山道を歩く。

そうすると、芦安となっている標識があり、芦安まで降りたら大変だと、登り返す。

ほとんど戻ったところで、男性二人に会い、こちらで夜叉神峠の駐車場に出ると教えられ、

戻ってきた道を再度降りることにした。駐車場に着いたところで、二人の男性は

山に興味を持ち、登ってみたいと言っていて、しばらく山の話をした。

夜叉神峠入口