鳳来寺山 684m 

2010年11月6日

母の入院見舞いと父の命日の墓参りで、愛知に行ったついでに、鳳来寺山に登った。

07:40 駐車場

08:50 奥の院

09:00 山頂

10:00 東照宮

11:00 博物館

鳳来寺山

鳳来寺山は火山活動による火成岩類から出来ていて、長い間の風化・浸食により今日のような奇岩、

絶壁の複雑で険しい地形が出来上がったという。

険しい地形が山岳修験道の霊山として栄えた。最高峰を瑠璃山という。

愛知県の県鳥であるコノハズク(仏法僧)の寺としても有名な山である。

 門谷集落の表参道から杉の巨木に囲まれた1425段の石段を登って鳳来寺本堂へ行き、本堂

から奥ノ院を通って鳳来寺山頂へ、山頂からは天狗岩・鷹打台を通り東照宮に出、本堂に戻って

馬の背に行き、表参道を下った。

門谷集落の駐車場
松尾芭蕉来鳳の記念像

豊川インターから鳳来寺山駐車場に7時半頃着く。そこで、支度をして歩き始める。

駐車場から表参道への道脇には松尾芭蕉など著名な俳人の歌と像などがあった。

芭蕉来鳳三百年

こがらしに岩吹きとがる杉間かな

夜着ひとつ祈出して旅寝かな

 芭蕉は元禄4年(1691年)閏10月23日新城在住の太田白雪に案内され、鳳来寺山に登山した。天野桃隣・各務支考、白雪の子桃先・桃後らがこれに従った。木枯らしの句は芭蕉がセバイシという所を通った時、即座に詠ぜられたという。
 仁王門にさしかかった頃、芭蕉の持病が激しく痛み出した。一行は止むなく下山、麓の家根屋という宿屋に無理に頼んで泊めてもらった。この日は鳳来寺の秋祭りで、どの家も満員だった。あたえられたその部屋は風が吹き抜け布団もお粗末だった。弟子供は夜道を奔走し、やっと山中の一□から、夜着(掛け布団の一種)を1枚借りることが出来た。その時に作られたのが。夜着塚の句であつ□

民芸の宿 雲竜荘
鳳来寺山の説明版

雲竜荘の後には、白岩大竜王(通称:白竜さん)がある。門には、「白岩山 賢居禅院」とも書かれていた。

登山道入口
参道の階段を登っていく。

登山口からのコースは、表参道の全部で1425段の階段を登って行く。

たたずめば山氣しんしんせまる 山頭火
木枯に岩吹きとがる杉間かな 松尾芭蕉

三代将軍 徳川家光が建立した仁王門

国指定重要文化財の仁王門を過ぎると、傘スギという樹齢800年の杉が現れた。

傘すぎ

長順坊跡
本堂がみえてきた

地蔵
鳳来寺本堂

本堂からの展望
山頭火献詠

山頭火献詠は昭和14年に鳳来山を訪れた漂泊の俳人、種田山頭火の詠んだ句を昭和60年、

三河知多山頭火の会が献詠額にして奉納したとなっている。。

本堂から時計回りで、鳳来寺山、天狗岩、東照宮と周回して、本堂に戻った。

各地の見所では「屋根のない博物館」という標示もあった。

鳳来寺山の岩肌がみえる
鳳来寺 本堂の脇にある古寺

登山道
奥の院近くの霊泉

奥の院
門谷集落と馬の背もみえる

奥の院の隣の岩からは展望が広がっていた。

山頂
山頂の紅葉

鳳来寺山頂に到着したが、樹林に囲まれていて、展望はなし。

そこから5分くらいで瑠璃山に到着するはずだったが、地図がなかったので、見落とした。

瑠璃山が鳳来寺山の最高点であったので、残念。てっきり、鳳来寺山頂は瑠璃山と思ったのである。

何故、鳳来寺山頂より標高が高い瑠璃山が鳳来寺山の山頂でないのかよくわからない。

鳳来寺山の説明
山頂からの下り

鳳来寺山からはまず、天狗岩を目指して歩いていった。途中ででかい岩はあったが、そこを通り過ぎていく。

展望のある休憩所があり、通り過ぎると、天狗岩という案内板があったが、どれが天狗岩かわかりにくい。

そこにいた人に聞いてもわからず。結局、休憩所自体が、天狗岩という上部にあって、そこが

流紋岩と松脂岩からできていて、下界から眺めると天狗の鼻のように出っ張っているので名付けられたようだ。

天狗岩から歩いていくと、南アルプスが見える展望台という表示が出てきて、寄ってみた。

でかい岩
開けた展望

展望台からの展望
展望台標示

南アルプス展望台となっていたが、この日は展望は開けていたが、南アルプスは見えなかった。

紅葉
巫女岩と高座岩

東照宮
東照宮の説明

東照宮は日光、久能山と共に日本三東照宮のひとつに数えられるそうだ。

パークウェイから来た人たちもいたので、人で賑わっていた。

慶安元年(1648)4月、三代将軍家光は日光東照宮参詣のおり、「日光東照宮御縁起」を見て、

家康の父・広忠が夫人於大の方とともに鳳来寺の本尊峯薬師如来に祈願して家康が生まれた

ことにあらためて感銘し、祖父報恩のため、家光は鳳来寺に東照宮の建築を命じ、

四代将軍家綱が慶安4年9月完成させている。

鳳来寺本堂に戻ると、ここも人で賑わっていて、もみじまつり開幕式も行われていた。

馬の背
馬の背からの展望

下りは地図で見ると馬の背経由でいけそうだったので、行ってみる。馬の背中のような岩があって、

東屋があった。ここから鳳来寺やパークウェイが見えた。馬の背からは進入禁止になっていた。

馬の背からの展望
馬の背の方は倒木で、危険のため通行止め

帰りは自然科学博物館に寄り、豊川インターから東名高速に乗る。

途中、事故渋滞の中、帰路に着く。鳳来寺山は見所はたくさんあるが、

東京に戻らなければならないことが気になり、あまりゆっくりは出来なかった。

鳳来寺山
鳳来寺山自然博物館

東名由比パーキングより