常念岳一ノ沢 

2018年9月5日〜6日

   
登山口近くの駐車場から歩き出す。  登山口 

山仲間5人で、常念岳一ノ沢を往復する。
一ノ沢登山口(ヒエ平)で、登山計画書を提出する。一ノ沢登山道は沢沿いの道である。
登山口には、トイレと登山相談所がある。林道終点からは徒歩で常念小屋まで5.7Kmを歩く。

   
常念小屋まで5.7Km 山の神 常念小屋まで5.2q 

   
山の神  川の流れが速い 

山の神で安全祈願をする。一人は運動靴で登っているので、濡れやすく、歩きづらそう。
明日の下りのことばかりが気になっていたとのこと。

   
大滝で休憩  大滝 

大滝で休憩をして、昼食を食べる。私は、ここまでは調子よく歩ける。しかし
その後、少しずつ膝が痛くなり、遅れがちになる。そして、先頭を歩いていた
仲間も、遅れるようになる。三人が先に歩く。どんどん差がつく。
私も遅れて歩くようになり、遅れた人とあまり差が出ないように歩く。しかし、
途中で前を歩いていた人が一人遅れてきて、若い二人がそのまま先に歩く。
途中で遅れた人と一緒に歩くようになる。さらに最初に遅れた人とも差がでてしまう。

   
  トリカブト 

   
胸突八丁  胸突き八丁から左側が切れ落ちている。。

胸突き八丁から、このコースの核心部となる。連続階段と沢の急斜面に付けられた九十九折の道で
一気に標高を上げる。九十九折の斜面は日当たりもよく、多くの高山植物が咲いている。

   
最終水場   

最終水場で、若い人二人が待っていたので、しばらくそこで最初に遅れた人を待つ。
、翌日が雨予報なので、この日にできれば常念の山頂に立ってほしいと思い、若い人には
先に登ってもらうことにした。しばらくして我々も登っていく。水場から常念小屋のある
常念乗越までは、第一ベンチ、第二ベンチ、第三ベンチと設置してある。

   
 常念岳  常念乗越から槍ヶ岳と穂高岳

第三ベンチで、小屋まで300mになっていた。もう少しだということで、力を振り絞る。やっと小屋に到着
槍ヶ岳の左手方向には大喰岳(おおばみだけ)、中岳、南岳とあり、大キレット越しに穂高連峰へと連なる。
常念小屋は、標高2450メートルの常念乗越に建つ。常念乗越は、吹きさらしの場所になっており、風が強い。

   
槍ヶ岳   

   
   小屋の玄関

常念小屋に入って、遅れた人を待ってみたが、なかなか小屋に現れない。
探しに出たが、小屋の人からは一旦5時には戻るように言われて、戻ったが、
連絡もなかったので、再度他の仲間と3人で下りて探しにいく。第二ベンチまで
行き、携帯電話をいじっていたら、遅れた人とつながり、途中で下に下りたとのこと。
ホッとする。一安心である。小屋に戻り、ほかの宿泊客より遅れて
我々は食事をとる。ビールを頼んで、飲む。美味しい。高度があるためか
生ビールの泡がなかなかとれない。夕食後も日本酒を飲んで、8時半まで
食堂で過ごす。結局4人で宿泊。同じ部屋で寝ることになる。なかなか寝付けなくて、
夜11時ころ起きて、外に出る。星は見えないが、雨は降っていなかった。

   
   

大正八年、常念小屋創業時に常念岳山頂に祀られていたという『常念坊』
春の彼岸をすぎる頃、安曇野から望む前常念岳の東壁に、黒染めの衣を着た
念仏僧が左を向き鉢を持った姿として現れる。この雪形を「常念坊」と言い、4月中旬に
なるとその姿はくっきりとなってくる。雪形の名前の由来は、江戸時代山麓の
堀金村にあった正福院・本覚時の僧「常念坊」が常念岳を開山したことに因む。
望見期間は4月上旬から中旬で、この雪形が出ると安曇野で田植えが始まる。

   
常念坊   

翌日は雨である。山頂には登っても展望がないので、朝はゆっくり過ごすことになる。
しかし、雨が結構降ってきたりしていたので、小屋の人から増水して川が渡れなくなると
困るから、早いうちに出たほうがよいといわれて、出ることにした。それでも8時である。

   
  胸突き八丁の階段を下りる。 

短時間に激しく雨が降ると、急激に増水し濁流が牙をむくことがある。降雨が激しくなった場合や、
渡渉箇所で危険を感じた場合は、引き返したり、増水が引くのを待つという判断が必要である。
雨が降っていて、滑りやすいかなと思ったが、滑りやすさは晴れていても雨でもあまり変わらない印象。

   
 沢の水の流れが激しい  

   
   登山口

ちょうど12時ころに登山口に到着。昨日下山した仲間は、ホリデー湯に宿泊して、待っていた。、
我々も風呂にまず入ろうということで、向かった。車に乗るときにストックを車にしまわないで
忘れてしまう。ホリデー湯で汗を流し、帰りに安曇野でそばを食べて帰路につく。