冬の鎌倉アルプス 

2017年1月14日


鎌倉は海と山に囲まれた地形。北部の山の尾根を中心に、天園コースがあり、
鎌倉アルプスと呼ばれている。鎌倉駅で下りて、お昼に食べる弁当を東急ストアで買い、
バスに乗って、鎌倉宮まで行く。鎌倉宮でお参りをして、瑞泉寺入口から登山道になる。

   
鎌倉宮  瑞泉寺登山道入り口 

この日は、日本列島に、「数年に一度の強い寒気」が入り込んで、日本海側を中心に大雪となった。
それでも、鎌倉は太平洋側で、雪もなく、寒いが比較的穏やかな天気だった。鎌倉宮には梅が咲き始めていた。

   
建長寺まで3.6 q  

   
 貝吹地蔵  

鎌倉幕府の最期、東勝寺で自害した執権北条高時(ほうじょうたかとき)の首を持って逃げる家臣を、 貝を吹いて助けたと言われる。

   
 切通し  大島が見える

   
 天園  横浜方面

「天園」とは、鎌倉最高峰の大平山一帯のことで、安房・上総・下総・武蔵・相模・伊豆の国々を望むことができることから
六国峠と呼ばれてきた。「天園」の名は、日露戦争で連合艦隊を率いた東郷平八郎が付けたといわれる。

   
 大平山 大平山(159m) 

茶屋で昼を食べようと思っていたが、いつの間にか通り過ぎて、太平山で食べる。
トンビが上空を飛び回っていた。

   
 岩場  

   
岩場  やぐら 

   
勝上献(しょうじょうけん)展望台 富士山が雲に隠れている。 

建長寺近くの展望台からは、鎌倉の街並みと海も見られた。富士山は雲に隠れていたが見えた。
勝上献展望台は、晴れていれば、眺望がよくて、相模湾や富士山が一望できる。
建長寺の創建当時の建物は、14、15世紀の地震や火事で失われ、現在の建物は、ほとんどが江戸時代の再建。
しかし、主要な建物がほぼ一直線に並ぶ、中国の宋王朝の時代に流行した「禅宗様式」にならった伽藍(がらん)配置は、創建当初のまま

   
 建長寺  

   
半僧坊大権現の幟   半僧坊の天狗

谷全体が境内になっている建長寺は、最奥に鎮守府、半僧坊がある。天狗の像が立ち並んでいる。

   
 達磨大師像 方丈 

2010年(平成22年)、中国少林寺より信託された禅宗開祖達磨大師坐像

   
 本尊地蔵菩薩坐像  建長寺三門

地蔵菩薩坐像は坐高約2.4mで台座を含めると5mにもなる巨大な仏像。


浄光明寺
建長寺から亀ヶ谷切通を歩いて、扇ガ谷に入る。亀ヶ谷切通しは山ノ内と扇ガ谷を結ぶ道で急な坂になっていた。
本尊の阿弥陀三尊像は国重要文化財にも指定されていて、住職の方が説明をされていた。

   
 綱引地蔵  

岩壁に大きなやぐらが掘られており、「網引地蔵」と呼ばれる石造地蔵菩薩坐像が祀られている。
その昔、由比ヶ浜の漁師の網にかかって引き揚げられたことから「網引地蔵」と名付けられ、背中には1313年の銘が刻まれている。

   
   

浄光明寺は、源頼朝に平家打倒の挙兵を即したとされる文覚上人が建立した寺院を、
1251年に鎌倉幕府6代執権北条長時が真阿上人を迎えて中興したお寺。

『十六夜日記』の作者、阿仏尼の子、冷泉為相(れいぜいためすけ)の墓がある。
新田義貞が足利氏を討つために下向したとき、足利尊氏が近習たちとともに隠れたこともあるとのこと。