笠ヶ岳  2898m  

2007年8月26日〜27日

昨年、水晶・鷲羽岳に新穂高温泉から登ったときに、途中に笠新道の

入口があり、ここから笠ヶ岳に登るのかなと思い、歩いてみたいと思った。

そこで、今回、休みが2日続けて取れたので、思い切って行くことにした。

登りは新穂高温泉から笠新道を通り、杓子平から登る。山荘で泊り、

次の日に山頂に立ち、下りはクリヤの頭を通り槍見温泉に下るルートを歩いた。

8/26
07:10 新穂高温泉
08:10 笠新道入口
11:10 杓子平
12:05〜12:20休憩
12:50 抜戸岳からの稜線
14:20 山荘着

8/27
05:10 山荘発
05:25 山頂
10:10 新穂高温泉

笠岳への稜線を歩く

26日の朝新穂高温泉の村営無料駐車場に車を停める。

バスターミナルのところで、登山届けを出して、笠新道に向けて歩き出す。

ペットボトル一本買うつもりでいたが、買い忘れる。

1リットルはもっていたので、それだけで持つかなと心配になる。

蒲田川沿いの林道を行く。工事用の車が何台も通り過ぎる。

 堰堤工事をしているのか、ヘリコプターで資材などを運んでいるようである。

新穂高温泉の朝

笠新道入口
少し開けたところに出た道

新穂高から標高差1700メートル余りの笠新道を歩く。笠新道入口から急登が続く。

途中で、焼岳、乗鞍岳が見えてきて

そのうち、穂高方面が見え始め、さらに進むと槍ヶ岳が見え始めた。

2100m地点では、槍・穂高の眺めが一望できるという標示があった。

焼岳、乗鞍岳が見えてくる
2100m地点

槍ヶ岳、穂高

汗をどんどんかきながら、急登を登っていく。水分も気になってくる。

日曜なので、下山者が多い。昨夜は小屋泊りは一つの布団に二人で寝たと言う。

槍穂の上に飛行機雲

杓子平に11時過ぎにやっと到着。笠ヶ岳がよく見える。

秩父平からの稜線から頂上、クリヤ谷方向の稜線も見えた。

杓子平の展望を眺め、昼食にするには少し早かったので、稜線に出てから、食べようと歩き出した。

しかし、なかなか稜線に着かなくて、休憩をしたくなり、途中で腰を下ろして、そこでおにぎりを食べた。

水分も我慢しながら歩いてきたが、だいぶなくなってきた。

杓子平から稜線を見渡す 抜戸岳方向に歩いて稜線に出て笠ヶ岳に向かう。

抜戸岳からの稜線に出ると、前方の笠ヶ岳に向かって歩き、気持ちが良い。

笠ヶ岳に向かう
穂高方向に雲がかかってくる

歩いてきた稜線を振り返る
笠ヶ岳

抜戸岩
笠ヶ岳山荘

午後2時過ぎに山荘に到着。まず、泊りの手続きをして、ビールを飲む。うまかーである。

北海道から来た方は、今回裏銀座の方から縦走をしてきていて、いろいろと話をしているうちに

70歳過ぎの方たちも登ってきて、みんな元気だなと思った。

山荘の玄関
山頂から歩いてきた道を振り返る

山頂の途中から小屋方向
夕日

夕食を食べて、夕日を眺めたりしたが、ガスっていて、展望もあまり見込めない。

早めに布団に入ってみたが、眠れずで、時間も早かったので、日本酒を買って飲んだ。

明け方は4時頃から動き出す人たちが多く、4時過ぎにはすでに朝食を食べるのに

並びだしていた。私も早く食べたかったので、並んだ。待っている間、自然に後の

年配の女性の方と話をするようになり、100名山まであと、2つ残すのみとなったとのこと。

この笠ヶ岳はついつい残ってしまって、やっと今回登ることが出来たとの話。高尾山にも

よく登っておられ、親近感を感じながら、話が出来たので、待つ時間もあまり苦にならなかった。

朝食時間は5時からになっていたが、4時45分頃から食べさせていただくことが出来た。

山頂の祠
クリヤ谷コースの稜線

60歳を越えた女性の方2人が明日はクリヤ谷コースを下りて、焼岳方向に向かうという

話をされていた。クリヤ谷コースは、台風の影響で、崩落している箇所があるが、

歩けますよと山荘の方は話されていたとのこと。私も同じ笠新道を戻るよりは、

クリヤ谷コースを歩いてみることにした。

雷鳥岩とクリヤの頭は、稜線上でフタコブラクダのこぶのようになっている。

クリヤノ頭は連なったピーク群の南端に登りところがあるらしいが、わからないまま下っていった。

ピークを巻いていく。背景は焼岳
焼岳

クリヤ谷コースを下りていくと、途中で親子連れに会い、まだ小学校前ぐらいの男の子が山頂を目指して、

登ってくる。途中でテントを張って、登ってきているようで、下りていくと、そのテントらしきものが見えてきた。

父親と一緒にこの大変なコースを歩くことは、夏の最高の思い出になるのではないかと思った。

テントが張ってあった
雷鳥岩を過ぎるとクリヤノ頭が姿を現す

熊笹の生い茂る道で、朝露のためズボンがびしょぬれになっていく。途中で雨具のズボンに

履き替える。どんどん下りていくと、途中から熊笹が刈ってあるようになり、歩きやすくなる。

笹の生い茂る道
笹が刈ってあるようになる。

どんどん下っていくと、眼上に錫杖岳の荒々しい岩肌が見えてきた。

岩登りの好きな人はここを登るんだろうと思いながら歩く。

錫杖岳(シャクジョウダケ)の岩峰
渡渉点 飛び石で渡る

穴滝
“新穂高の湯”

やっと登山口に着くと、空の電話ボックスがある。登山届けの提出もここで出来るようである。

しばらく進むと新穂高の湯に到着。下りも長かったが、思ったより早く着いて、あっけなく終わってしまった感じ。

新穂高温泉方向のバスの時刻を見るとまだ30分ぐらい時間がある。

そこで、“新穂高の湯”で、汗を流す。しかし、時間が気になったので、すぐに出てきたが、

まだ時間が少しあったので、バス停前の「奥飛騨希望塾」という資料館にも入った。

そこの職員の方が話しかけていただいたが、時間があまりなくて、ゆっくり話を聞くことが出来なくて残念。

ちょっと立ち寄っただけで、奥丸山から撮った360度の北アルプスの山々が写っているパノラマ写真をいただいた。

帰りには、「ひがくの湯」にも寄ると、この写真がはってあった。

「奥飛騨希望塾」

車でそのまま帰路に着き、道の駅でそばで昼食にし、スイカも食べて、甘くておいしかった。