小楢山 1712m 

2007年9月13日

06:30 オーチャードヴィレッジ・フフ駐車場
07:15 旧父恋し路入口
08:15 大沢の頭
08:40 小楢山山頂
09:20〜10:10 幕岩
10:35 母恋し路への分岐
11:10 母恋し路入口
11:45 オーチャードヴィレッジ・フフ駐車場
 
大沢の頭から富士山

気分転換に温泉でもゆっくり入りたいと思い、ほったらかし温泉にでも行こうかと思ったが、

それだけでは物足りないので、小楢山に登ることにした。

旧父恋し路入口
大沢の頭から南アルプス

登りは父恋し道を歩く。樹林の中をずっと歩き、途中、沢や小さい滝ががあったり、

石仏や名前のついた奇岩などもいくつかあったが、展望は少なく、大沢ノ頭に到着して、

富士山の展望が開けた。そこでは、南アルプスの展望も樹林越しに見えた。

この調子で行けば、小楢山の山頂では、もっと展望がよいと思って、急いで山頂に向かって歩いた。

しかし、山頂は、富士山方向には樹林が刈ってあるのか、よく見えたが、

他の八ヶ岳や南アルプスなどの展望は木立に阻まれていた。

これなら、大沢の頭に戻った方がよいかと思った。

一杯水
小楢山山頂

一杯水の方向に下って、錫丈ヶ原から南アルプスが見えるかもしれないと思って、歩き出す。

一杯水は水が飲めるようなところではなかった。展望は開けず、そのまま大沢ノ頭方向に引き返していく。

幕岩から富士山
甲斐駒ケ岳

途中で、幕岩があり、そこには鎖がついていた。もしかして登ってみたら展望があるかもしれないと登ってみた。

鎖を使って、岩の間を抜けて、そこから岩の上を渡るが、滑り落ちたらまっ逆さまに落ちそうな雰囲気。

慎重に渡っていき、ピークにつくと、そこは360度の展望である。

富士山は前の大沢の頭が少し引っかかる位置ではあったが、よく見えた。

南アルプスの全貌、御嶽山、八ヶ岳がみえ、金峰山などの奥秩父の山、

大菩薩連峰などの展望が広がっていた。幕岩の上で一時間近くまったり過ごした。

今回、思ったのは山の山頂だけではなく、近くの穴場になるところで、展望が広がる場所があることを実感した。

金峰山
八ヶ岳

甲府盆地
南アルプス

小楢山の右に乾徳山
金峰山方向

大沢の頭と富士山
御嶽山もみえる

南アルプスの南側
幕岩の鎖

大沢の頭で見る景色も幕岩の景色を見た後だと、山の同定や景色の特徴がわかりやすかった。

小楢山の奥に甲武信岳と乾徳山
大沢山頭と南アルプス

下りは母恋し道を下ったが、樹林の中であったし、父恋し道から合流してからの林道歩きも長い。

それでも同じ林道を歩いていても、登るときと、下るときでは違って見えることもあった。

登りで気づかなかった石碑や石仏などもあり、駐車場近くの金網越しに富士山が見えるのもわかった。

いつも車だと同じ場所に戻らなければならないことが嫌だと思っていたが、

同じ道を登って下るのも悪くはないことも感じた。登山道は登りも下りも樹林が長く、

台風や大雨の影響から荒れていた。この時期は花も少ないし、紅葉もないしで、

人にはまったく会わなかった。静かな山歩きであった。

母恋し路・父恋し路の云われ

戦国時代武田氏に仕えた信州川上の城主の姫が夫を慕って中牧城に来たが、城は信長の軍勢に陥落され、夫は討ち死に。姫は嘆き悲しんで盲目となり、川上村に帰る道すがら此処に死す。
後日、川上村に残した二人の姉弟が共を連れて両親の供養をしようと子楢(古那羅)峠にさしかかり、姉はやさしい峠道を下り(母恋し路)、弟は険しい奇岩の連なる大沢山(父恋し路)を下ったので、誰云うとなく父恋し路・母恋し路というようになった。

ほったらかし温泉

帰りは予定通り、ほったらかし温泉によるが、そこで、モンちゃんにばったり会う。びっくりである。