2009年8月15日
黒部五郎の山名は山の用語であるゴーロ、大きな岩がゴロゴロした場所が黒部五郎の
山名の語源であるそうだ。つまり、それに五郎という当て字をあてているのである。
そして、黒部川源流部に属することから黒部を付加して黒部五郎岳となったようである。
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8/14
08:10 新穂高温泉 09:15〜09:25 笠分岐 09:35 わさび平 11:10〜11:30 秩父沢 12:40 イタドリヶ原 12:55 ししどうヶ原 14:00〜14:20 鏡平 15:30 弓折乗越 8/15 |
8/16 05:10 双六キャンプ場 06:20 弓折乗越 07:10 鏡平 07:50 ししどうヶ原 10:05 わさび平 11:30 新穂高温泉 |
黒部五郎岳
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2泊3日、双六小屋でテント泊をし、黒部五郎岳に登った。8月13日の
午後4時に駅で職場の山仲間モンちゃんと待ち合わせをして、その日は、
新穂高温泉中尾温泉エリアにある宿「焼岳の里」に宿泊。ここの宿の温泉はよかった。
女将さんも家庭的な方で、気さくな感じの人であった。
翌14日に新穂高温泉から登り始め、双六小屋でテン泊、15日に黒部五郎岳を
北東尾根に回りこんでカールを通るコースを往復し、双六小屋に戻り、テン泊し、
16日には新穂高温泉に下りた。
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新穂高温泉で登山届けを提出
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林道をぬけて歩き始める
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最初は、モンちゃんと、双六小屋から槍ヶ岳に登るという計画をたてて、歩き始めた。
しかし、モンちゃんが、途中で、足がつり気味になり、鏡平小屋に泊ることになった。
翌々日に新穂高温泉で待ち合わせることにした。
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秩父沢で休憩
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上空はガスがかかる
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クルマユリ
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鏡平
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鏡平を見下ろす
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弓折乗越
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ハクサンイチゲ
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イワカガミ
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ガスが湧き上がっている
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私はとりあえず、双六小屋まで向かった。もしかして次の日はモンちゃんが双六小屋まで登ってくるかなと
思って、もう一泊双六小屋に泊ることにした。そこで、今まで登り損ねている黒部五郎岳を登ることにした。
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双六小屋がみえる
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双六小屋テン場
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モンちゃんと別れてからは、少し急ぐように歩き、鏡平からは、豊田市で、クリーニング店で働いている方と
色々と話をしながら登った。弓折乗越からは私一人となり、だんだん疲れてきたが、そのうち、
双六小屋が見え出してくると、今度はビールが飲みたいと足取りが軽くなる。
小屋に着いたら、テントの手続きをして、テントを張って、早速ビールで、喉を潤す。
鷲羽岳もしっかり見えて、美味しかった。
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鷲羽岳をみながら乾杯
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夕日で赤みを帯びた鷲羽岳
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雲海
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朝日
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一日目の夜は、天気がよく、満点の星空で、流れ星もよく見えた。これは「ベルセウス座流星群」のようである。
しかし、外へ出ると冷えてしまうので、ゆっくり出ていられない。シュラフの中からテントのチャックを開けて、
眺めたりしていたが、それでも冷えそうなので、じっといつまでもながめてはいられなかった。
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槍ヶ岳
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槍ヶ岳をアップ
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次の日は3時過ぎ頃から周りのテントが、ざわめいてきて、こちらも目が覚めて、寝ていられなくなったので、
動き出すことにした。手っ取り早く、カップラーメンを食べて、4時半頃には双六岳を目指して登り始めた。
天気はよく、展望は非常に良い。デジカメで撮っていたら、充電が切れてきたのか動かなくなる。
古いデジカメももってきていたので、いじくっていたら、操作を忘れかけていて、手間取る。
それでも写ることがわかり、古いデジカメでとることにした。
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笠ヶ岳
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笠ヶ岳
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双六岳を登る
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鷲場、水晶岳の稜線
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双六岳山頂
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黒部五郎岳
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2日目の双六岳から三俣蓮華までの稜線は槍穂の稜線が大きく見え、鷲羽岳や水晶、
薬師、黒部五郎が雲ノ平を囲むように連なりが見えた。気持ちのいい歩きが出来る。
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薬師岳
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鷲場、水晶岳方面
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三俣蓮華岳山頂
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黒部五郎岳
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三俣蓮華岳山頂
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薬師岳
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三俣蓮華から黒部五郎岳の往復がとにかく長かったが、
特に、黒部五郎小屋まで下っていくのだが、これがどんどん下る。そうなると戻りはまた、
ここを登ることになるので、気持ちがだんだん、しんどくなった。
やっと黒部五郎小舎に到着。
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黒部五郎小舎
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カールの説明
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小屋から黒部五郎岳は稜線コースとカールコースがあり、カールコースの方が時間短縮できるので、
そこを往復。カール沿いの道は、沢があったり、岩がゴロゴロしていたが、気持ちのいい歩きが出来た。
それでもバテてきたので、結局戻るのだから、テントの入っていない軽身ではあるが、
途中、急坂になる沢あたりにリュックを置いて登る。
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右の山が黒部五郎
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黒部五郎岳
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黒部五郎小屋からの登りは、沢があって、水が豊富だったので、水分を補給したりした。
汗もたっぷりかいたが、久しぶりにがっつり歩いた感じである。だんだん年齢を重ねてくると
無理は禁物と思うが、今回は自分の体力としてはきつかった。
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黒部五郎岳
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カールを回り込むように歩く
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山頂は、雲がかかっていたが、時々雲が流れて、山並みを見ることもできた。
ある意味、無理をして登ってしまったが、前々から登ってみたかった山でもあるので、達成感はあった。
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山頂からの展望
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黒部五郎岳山頂にて
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山頂からの展望
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黒部五郎岳のカール
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今回、服装でタイツをはいている人が目立ったのは、最近の流行なのかな。若い男女の
カップルも多かった。このあたりを歩く人は、体力があるのか、皆歩くのが速い、
どんどん追い越してもらって、先に行ってもらった。
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カミナリ岩
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チングルマ
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途中、花も色々とたくさん咲いていたが、ゆっくり楽しむ余裕がない。
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ウサギギク
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雷鳥が親子で2羽ずつ歩いていたが、カメラを向けると、ばらばらに逃げてしまう。
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雷鳥
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赤い山肌
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やっと三俣蓮華の山頂に戻ってきた。
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三俣蓮華岳に戻る
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三俣蓮華から双六小屋まではガスっていたので、巻き道を通ることにした。
巻き道と言っても、上り下りがきつくて、距離も結構ある。双六小屋が非常に遠くに感じた。
双六小屋に着いたのは夕方の5時を過ぎていた。とにかく、黒部五郎岳の往復、長い距離をよく歩いた。
早速、ビールを飲み、双六小屋の標示がある日本酒も置いてあったので飲んだ。
7時半頃には、一日の疲れがどっと出て、テントの中で眠りにつく。
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15日のテン場
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テン場から笠岳方向
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しかし、夜中に雨が降ってきて、テントにかかる音で目が覚めてしまう。それからは雨が降る度に
目を覚ましたり、うつらしたりした。3時過ぎにはまわりも動き出しており、私も3時半頃には
食事の準備をしたり、テントの撤収作業などで動き出した。3日目の双六から新穂高への
下りは雨を覚悟したが、天気が回復して、ここでも槍穂をみながら下りることが出来た。
この稜線もお気に入りの一つである。
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槍ヶ岳
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穂高方向
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鏡平山荘
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鏡平から槍ヶ岳をみる
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ここの小池新道は岩場が多く、歩くのに緊張し、テントを背負っていると疲れる。
一方で、秩父沢など沢の水も豊富なところがあってよい。
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チボ岩
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下りたところの川で顔を冷やす。気持ちいい。
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3日目にモンちゃんは私が槍ヶ岳から下りてくるとおもっていたので、新穂高温泉から登りはじめて、
滝谷出合い近くまで登ったが、当然出会えることはなく、待ち合わせの時間もあったので、
下りてきたらしい。お互いの思い込みがなかなかかみ合わなかったのである。結局は、
待ち合わせの時間に合流が出来て、「深山荘」の露天風呂に入って、一緒に車で帰る。
車は13日の夜は、ETCで千円高速にもかかわらず、まったく渋滞はなく、
帰りの16日はそこそこ渋滞をしたが、思ったほどの渋滞もなく、帰路に着くことが出来た。