西沢渓谷 

2019年5月30日


5名で、西沢渓谷を歩いた。天気の良い日であった。
西沢渓谷は、秩父多摩甲斐国立公園内に位置する。
巨大な花崗岩(かこうがん)を清流が浸食してできた渓谷は、天然の芸術のごとく、
原生林を流れる渓流がいくつもの滝を作り、神秘的な魅力に満ちあふれている。
名瀑・七ツ釜五段の滝を筆頭に、三重の滝、竜神の滝、恋糸の滝、
貞泉の滝などさまざまな滝が織りなす渓谷美をみることができる。
西沢渓谷入口から歩いて一周10qのコースである。新緑が清々しい。

   
 「ネトリ広場」 田部重治文学碑 

車で行く。西沢渓谷入口の駐車場に車を停める。
「西沢渓谷入り口」から「ナレイ沢広場」まで歩き、トイレ休憩。
そこから一周した。渓谷沿いを登り、連続する滝を楽しむ。
「滝の上展望台」からは、トロッコレールが残る下り坂の道を下る。
靴の形をした田部重治の文学碑もあった。
田部は富山県出身で、1915年に初めて東沢渓谷に入山。17年には登山家の
木暮理太郎と共に東沢渓谷から入山し、釜の沢を通り甲武信ケ岳を踏破した。
田部は、書籍などで笛吹川上流域の渓谷美を広く伝え、旧三富村が
設置した紀行文「笛吹川を遡る」の一節を記した文学碑がある
「秩父の山の美はむしろ渓谷にある。そしてこれほど壮絶な、これほど潤い
を有する渓谷を何処に見出す事が出来るだろうか。私たちは秩父に誇るべ
き一景を加えた事を喜ばずにはいられなかった・・。」と書かれ、渓谷という
日本独特の山岳美を最初に提唱した人だと言われている。

   
 新緑の中を歩く。 レンゲツツジ 

   
 大久保の滝 三重の滝 

水面はコバルトブルーに光っている。

   
竜神の滝  貞泉の滝 

   
 七ツ釜五段の滝  大展望台から

滝から急登一登りで遊歩道最高点に着く。上では、蓬餅をいただいて食べる。美味しかった。
シャクナゲはすでに終わっていた様子。西沢渓谷終点から森林鉄道跡を歩いて戻る。
森林鉄道は昭和8年から昭和43年まで木材搬出に活躍した。
展望台に到着。標高2115mの鶏冠(とさか)山もみえる。とさかのような形をしている。

   ひこいっちゃんころばし

『昭和8年から43年まで三塩軌道では
馬とトロッコを使い木材を搬出していた。
その際、運材夫(木材を塩山駅まで運搬する係)
をしていた彦一さんが、操作ミスで馬と一緒に
沢に転落(方言で「ころばりこんだ」という)し、
負傷したことから
「ひこいっちゃんころばし」と呼ばれている。』
 ひこいっちゃんころばし  

ひこいっちゃんころばしの看板があり、さらに歩いていくと、いこりころばしの看板も
似たようなことが書いてあって、本当かなと皆で言い合いながら、下山する。

   
 トロッコの由来 山の神 

帰路は、ほったらかし温泉に寄って、汗を流す。温泉に行く途中、
東関東道路ができていたので、乗ってみた。若干、時間の短縮になったと思う。