青梅 

2020年8月14日


   
青梅駅   昭和の街 青梅へ

青梅市は「昭和レトロ」で町起こしを図っている。
映画の看板でも有名であるということで、青梅線に乗って、行ってみた。

   
映画看板   映画看板

JR青梅線青梅駅を下りると、改札へ向かう通路に、昔ながらの映画看板が掲げられている。
板観(ばんかん)こと久保板観氏が描く昭和レトロの映画看板が街の至る所に掲げられる。
鉄道の駅だから「鉄道員」かな!

   
映画看板   旧稲葉家住宅

青梅駅で下りて、観光案内所があったので、散策コースを教えていただいて、歩くことにした。
最初は急稲葉家住宅に向かった。

   
旧稲葉家住宅   三階建ての蔵

「旧稲葉家住宅」は、江戸時代に、青梅村の町年寄を勤め、材木商や青梅縞の仲買商を
営んでいた稲葉家の旧宅。明治後期まで営業が続けられていた。土蔵造りの母屋は
江戸後期のものと推定され、威風堂々とした建物の造りは、当時有数の豪商だった稲葉家の暮らしである。

   
 御嶽神社 本杉 車長持 

車長持は、滑車がついているためか、動かすことができるといわれる。

   
熊野神社   森下陣屋跡

   
「おかざき」と書かれた看板  金剛寺 

建物の酒屋が、「おかざき」という名前で、場所は「中武馬車鉄道 青梅(森下)駅跡」
のようである。ここにはかつて中武馬車鉄道という馬車軌道が敷かれていた。
青梅と現在の狭山市を結んでいた路線で、1901年より1917年までの、
短い期間ながら営業を行っていた。青梅鉄道(後の青梅線)の青梅駅とは別物の駅。
「おかざき」とは、通称・森下駅の跡地に構える酒屋で、その先祖が
中武馬車鉄道の経営者だったそうである。

   
金剛寺  「将門誓いの梅」 

金剛寺は、承平年間(931〜937年)の頃の創建と伝わる。平将門がさしたという梅の木は、実がいつまで
たっても青く、熟すことがなかったことから、「将門誓いの梅」と言われ、この地の由来ともなった。

   
 青梅句碑 青梅句碑 

青梅やまたこのさきもいくちとせ 好々居臼左

   
 金剛寺表門  庚申塔道標と馬頭観音道標

庚申塔は文化14年(1817)の建立で、「右ハ江戸道」と刻まれている。馬頭観音には「左ハ川越道」と刻まれているそうだ

   
  馬頭観音 

   
若鮎の像   「若鮎の像」の由来の碑

「大正2年(1913)6月東京帝国大学教授石川千代松博士はこの地先に琵琶湖小鮎数百尾を
移植し遡上鮎のように大型鮎となるのかの画期的実験を試みそれに成功し
現在の様に全国各河川に琵琶湖産稚鮎の放流をみるに至りました。
 博士の功績をたゝえると共に日本最初の放流地奥多摩川大柳原を記念するため
奥多摩漁業協同組合を中心として全国同好の者多数の浄財ににより若鮎の像を建てました。」
                         昭和四十八年二月二十日 若鮎の碑建設委員会

   
 釜の淵公園  

釜の淵公園は、多摩川が大きく湾曲した淵の沿岸にある河原の自然公園

   
   

川原は、バーベキューをしている家族連れで大変にぎわっていた。
新型コロナウィルスの影響で、室外のバーベキューをする人が多い。
河原が密になっていた。

   
旧宮崎家住宅   旧宮崎家住宅 囲炉裏

旧宮崎家住宅は建築様式から、一般的な農民の家として19世紀初頭に
建てられたと考えられている。「広間型」と呼ばれる古い型式の間取りを持っている事や、
この地方独特の杉皮と茅を交互に混ぜる屋根の葺き方が特徴的な古民家である。

   
青梅市郷土博物館  縄文土器 

   
 青梅麦酒  オリジナルビール「VEPAR」

青梅麦酒で、スタミナ定食を食べる。青梅麦酒は切らしているというので、飲むのはやめた。

   
 昭和レトロ商品博物館  板観(ばんかん)の映画看板

昭和レトロ商品博物館は、昭和B級文化研究家で、名誉館長の串間努さんが、長年かけて蒐集した資料を中心に展示

   
 駄菓子屋 板観(ばんかん)の映画看板 

昭和30年〜40年頃のお菓子や薬などの商品パッケージを中心に
おもちゃ、ポスター、ドリンク缶など懐かしい生活雑貨がずらり並ぶ。

   
   

   
   

2階では、小泉八雲作の怪談「雪女」の原点が青梅に伝わる伝説にあったという資料の
展示も行われていた。小泉八雲はその著書『怪談』の序文に「雪おんな」は「武蔵の国、西多摩郡、
調布村のある百姓がこの土地に伝わる古い言い伝えとして私に語ってくれたもの」と書いている。
この調布村は今の調布市ではなく、昭和26年に青梅町と合併した調布村のことで
今の青梅市の南部、青梅市街から多摩川をはさんで反対側の地域である。

   
   

看板絵師・久保板観さんの作品も見ることができる。

   
昭和レトロ商品博物館   七人の侍の看板

   
住吉神社入口  住吉神社入口 

青梅は猫も売りにして、町おこしを行っている。

   
 住吉神社 昭和幻燈館看板 

   
昭和幻燈館   

「昭和幻燈館」は、青梅からデビューした墨絵作家・有田ひろみさんと、
ぬいぐるみ作家・有田ちゃぼさんが繰り広げるQ工房の作品を展示している。

   
   



青梅駅前の観光相談所