夜行で尾瀬  

2010年9月23日

「たけおかネット」のメンバーで、尾瀬に行きたいという話が持ち上がり、

尾瀬夜行23:55”に乗って、尾瀬に行くことになった。参加者は4名である。

「尾瀬夜行23:55」は、私鉄で唯一の夜行列車で、福島県側から尾瀬に入る一つの交通手段である。

浅草駅を深夜23時55分に出発して、東武伊勢崎線〜東武日光線〜東武鬼怒川線を経由して、

新藤原駅から第三セクターの野岩(やがん)鉄道に乗り入れ、終着駅である福島県の会津高原尾瀬口駅には

深夜3時18分に着く電車である。仮眠確保のため、電車は連絡バス時刻まで、車両は開放されている。

尾瀬夜行23:55
会津高原尾瀬口

夜行電車に乗る前に、浅草で飲みましょうということで、浅草駅前の居酒屋で、9時半過ぎ頃から飲んで、

尾瀬夜行に乗る。車内座席には、車内用スリッパ(持ち帰り可)と小さめのブランケットが用意されていた。

しかし、電車のシートはリクライニングではなくて、きつい。車内は空いていたので、足を延ばすことは出来たが、

なかなか寝付かない。うとうとしているうちに、「会津高原尾瀬口駅」に到着。

そこで朝食のおにぎり弁当が配られ、4時出発の連絡バスにのった。バスは4台用意されていた。その一台のバスに乗り、

早速弁当を食べた。そして、電車でよく眠れなかったので、ようやくバスで眠りに入った感じ。

しばらくしてから目を覚ますと、バスは、狭い道をかなりスピードを出していた。「沼山峠」に朝6時10分に到着。

今回のコースは沼山峠から沼山峠展望台〜大江湿原〜尾瀬沼ビジターセンターに行き、尾瀬沼北岸道を歩き、

沼尻から南岸道を歩き、尾瀬沼東岸から小淵沢田代まで歩く。再度、大江湿原におりて、沼山峠に戻った。

朝のうちはガスっていたが、午後になると天気はよくなってきた。

沼山峠
大江湿原を歩き出す

沼山峠口では雨がふっていた。標高も1,700メートルとすでにあるので、寒い。ここで雨具を着て、出発する。

途中の展望台はガスっていて、何も見えない。でも、湿原に出ると、草紅葉は始まっており、

霧の中の草紅葉も雰囲気があった。大江湿原から尾瀬沼東岸のビジターセンターに着いて、

売店でコーヒーを飲みながら一休みする。 きれいに整備し直された尾瀬沼北岸の木道を歩いて、沼尻に向かう。 

エゾリンドウ
霧のかかる尾瀬沼

もやがかった朝の尾瀬
木道を歩く

草紅葉
草紅葉と木道

浅湖湿原(あざみしつげん)、押出沢(おんだしざわ)を通り、沼尻(ぬしり)に到着する。

草紅葉
沼尻小屋に向かう

沼尻から先は、尾瀬ヶ原へのコースであるが、今回は尾瀬沼の外周コースを歩くことにする。

したがって、沼尻で休憩をした後、尾瀬ヶ原の方ではなく沼畔に沿って三平下方面へ歩く。

沼尻から長蔵小屋に向かう道は、木道も腐敗が進み朽ち果てている箇所がずいぶんとあり、木道もぬれていて、

滑りやすかった。今回は山に登るつもりはなかったので、スニーカーで行ったが、まだ新しい靴だったためか、

私はあまり滑らなかったが、何回か木道で滑っている人もいた。また道がぬかるんでいるところもあって、歩きにくかった。

ガスっている尾瀬沼


富士見下への分岐
滑りやすい木道

尾瀬沼休憩所

尾瀬沼ヒュッテ

尾瀬沼休憩所で休んでいて、まだ少し時間があるので、小淵沢田代に登ることにした。

尾瀬沼ヒュッテから小淵沢田代方向に歩いていったが、じきに木道でなくなり、普通の登山道になっている。、

雨が降ったあとなので、道がぬかるんでいたり、水が流れていたりで、歩きにくい道を登っていった。

山には登る予定はなかったが、結局山道を登っていったことになる。

朽ち果てた木に紅葉の葉
登山道はぬかるんでいた

途中で汗をかきながら、歩きにくい道を登っていったが、上につくと、やはり気持ちが良い。

白いきのこ
小淵沢田代

小淵沢田代に着くと、雨はやんでおり、ガスってはいたが、草紅葉がきれいである。

そのうち晴れ間もみせるようになり、みんなで喜んで、写真におさめたりした。

小淵沢田代にて
小淵沢田代

青空もみせる
大江湿原に下る。

下りも樹林の中を歩いていくが、原始的な幻想的な雰囲気もあった。、

杉苔
杉苔

雪の重みで枝が垂れていた
樹林の中を下りていく

大江湿原
大江湿原

大江湿原に下ると、天気が回復してきて、時間がまだありそうなので、尾瀬沼近くにまで再度行くことにした。

だんだん青空も広がるようになり、やっと天気のよい尾瀬の雰囲気を味わえて、大江湿原を後にする。

紅葉は、始まっており、晴れた大江湿原も見れて、朝の霧模様とは違っており、両方見れたことをよしとしよう。

三本カラマツの奥は尾瀬沼
青い空の下、尾瀬沼

大江湿原分岐
雲がかかった燧ヶ岳

晴れてきた湿原
沼山峠展望台からの展望

会津高原駅の電話ボックス
野岩鉄道、浅草行き普通列車

沼山峠に着くと、缶ビールを買って、飲む。歩き終えた充実感で、お腹に染み渡るようにうまい。

バスで、会津高原駅まで乗る。会津高原温泉駅近くの温泉「夢の湯」に入って、野岩鉄道で、

鬼怒川温泉駅まで普通電車にのった。この電車でまた、缶ビール1本を飲む。鬼怒川駅周辺で、

弁当やつまみを探すが、なかなか弁当がなく、特急のスペーシアに乗る。特急では4人個室で、

車内に生ビールもうっていたのである。弁当もおいてあったので、早速買ってまた飲む。生2杯である。

最後に仕上げで、浅草の神谷バーで電気ブランを飲む。