葛飾柴又 

2019年4月13日

   
柴又駅  柴又観光案内所 

「葛飾柴又寅さん記念館」が大規模改修をし、リニューアルオープンし、式典が開かれるということで、
柴又まで行ってきた。都営新宿線で馬喰横山で乗り換え、東日本橋から京成線に乗り、高砂経由で行く。

   
 柴又駅前の寅さん像  高木屋老舗

京成柴又駅を降りると、「寅さん」の銅像が出迎える。

   
 帝釈天  帝釈天

柴又帝釈天(経栄山題経寺:きょうえいさんだいきょうじ)は、今から400年ほど前の
寛永6年 (1929年)に禅那院日忠、 題経院日栄、の2名の僧により開創されたと伝えられている。
境内には、総けやき造りの二天門や大鐘楼、帝釈堂正面の「瑞龍の松」、帝釈堂と喜見城を飾る
法華経説話を表すけやき材の木彫群、そして奥にひのき造りの大客殿と名庭「邃渓園(すいけいえん)」などがある

   
  くるまや」のセットを大船撮影所から移設。 

寅さん記念館に9時半ころについて、中に入った。寅さん記念館は、渥美清さんが
亡くなった翌年の97年にに建てられて、この日、リニューアルオープンした。
少し離れた場所にあった「山田洋二ミュージアム」も館内に移設したが、今回は気づかなかった。
館内には、映画で実際に使用された「くるまや」のセットが撮影所から移設され、実物資料や
ジオラマ模型、懐かしの映像集などで、『男はつらいよ』の世界に触れることができる。

   
   

   
タコ社長の朝日印刷所を再現  「くるまや」模型 

   
   

   
駅員が切符を切っていた時代の駅舎を再現  「帝釈人車鉄道」の客車を再現。 

   
 鈍行列車の向い合わせの客車を再現 寅さんのトランク

トランクの中身は蚊取り線香や富山の薬、こよみなどが入っている。

   
寅さんのポスター  歴代のマドンナ 

プロジェクションマッピングで歴代のマドンナが映し出されたり、柴又の名所を拝見に寅さんと
記念撮影できたりするコーナーが今回新設された。
式典があるため、10時には記念館が閉められ、出なければいけなくて、椅子の用意されている
ホールに出た。椅子席は来賓が座るので、一般客は立ち見になる。後ろで空いている
場所があったので、立って待っていると、そこはカメラマンが前に立つことになり、見づらくなった。
それでも隙間から見えるように待っていた。

   
フルート四重奏のミニオーケストラ ミニオーケストラ 

待っている間、ミニオーケストラの生演奏を聴くことができた。
齋藤 碧(fl.)、中澤 万紀子(vl.)、大河内 涼子(va)、吉良 都(vc)

   
  司会者、北山雅康 (映画『男はつらいよ』三平役 

一時間たって待って、ようやく式典が開始になる。

   
 山田監督  浅丘ルリ子

いよいよ山田洋次(87)監督と浅丘ルリ子(77)の登場である。
山田監督は、「長年ここ(柴又)に通い続けて。小さなお店や八百屋さん、果物屋さんといった
お店があって。今、日本から消えている地域の面影を残す街として柴又をイメージしています。
その面影をいまだに残しているということで、どれだけ商店街の人たちの努力があっただろうかと。
記念館がリニューアルしてくれたということは、柴又の方の熱い応援があったからだと」お礼を述べた。

   
   

シリーズ50作目の「男はつらいよ お帰り寅さん」(12月27日公開)にも出演する浅丘は
試写を見たばかり。「すごく素敵な作品。感激して山田さんに抱きついちゃいました」とエピソードを披露。
主題歌をサザンオールスターズの桑田佳祐(63)が歌い、オープニングにも出演することが発表されて
いるが、浅丘は試写で作品を見て初めて知ったそうである。浅丘は「最初から度肝を抜かれました。
何にも知らなくて、いきなり桑田さんの歌が出てきたから! あの桑田さんが出てくださるなんて」と話す。

   
 テープカット 倍賞千恵子からのお祝いの花束 

始まるまで一時間待って、一時間式典で、合わせて2時間ずっと立ちっぱなしで、膝が痛くなる。
終わってから、すぐに歩けなくなり、階段もしばらく膝を曲げ延ばしをしながら、やっと昇ることができた。

   
   

屋上の柴又公園に上がると、桜がまだ散らずに咲いていた。江戸川河川敷も一望できる。

   
 荒川  

   
   

   
山本亭を見下ろす   山本亭

大正末期に建てられた山本亭は、趣ある書院造に西洋建築を取り入れた、和洋折衷の建築が
特徴の建造物。合資会社山本工場(カメラ部品メーカー)の創立者、故山本栄之助氏の住居として建てられ、
大正12年の関東大震災を期に、浅草の小島町から現在地に移転。大正15年から昭和5年までに増改築を重ねる。
当時は洋風建築を取り入れることが富裕層の間で流行しており、その佇まいを今に残す貴重な建築として、
葛飾区が登録有形文化財に指定。昭和63年に買い取り、平成3年4月から一般公開されている。

   
 主庭 花菖蒲 福田千恵 

緑豊かな書院造の庭園は、山本亭の見所である。

   
 鳳凰の間  

鳳凰の間は、寄木を用いたモザイク模様の床、白漆喰仕上げの天井、
ステンドグラスの窓が用いられた、山本亭唯一の洋間

   
   江戸甲冑

   
山本亭和風庭園   長屋門

武家屋敷に見られる伝統的な長屋門に、洋風の意匠を取り込んだ、和洋折衷の造りになっている。

   
  矢切の渡し乗り場 

「矢切の渡し」は、江戸時代初期、地元民専用に耕作や対岸の農地への移動手段として
使われるとともに、日用品購入、寺社参拝などの目的のために、徳川幕府が設けた
利根川水系河川15ヶ所の渡し場のうちのひとつであり、「金町・松戸の渡し」と呼ばれていた。
これらの渡しについては、江戸幕府による直轄事業として行われていた。

   
手こぎの和船  矢切の渡し 

東京の葛飾区と千葉県の松戸市との境を流れる江戸川を渡る。伊藤左千夫の
小説「野菊の墓」の舞台にもなり、対岸の矢切西蓮寺に文学記念碑が建てられている。

   
土手沿いの桜   入館するのに行列ができていた。

矢切の渡しから寅さん記念館に戻り、入るのに行列ができていたので、
再度入館をするのもあきらめる。結局、山田洋次ミュージアムには入らず。

   
帝釈天  山田洋次監督 

帝釈天の方向に歩いていると山田監督が前を歩いていたので、何となく
後ろについて歩いていくと、帝釈天から商店街をとおり、高木屋老舗の店に入っていった。

   
  山田洋次監督 

   
山田洋次監督  高木屋老舗 

   
高木屋老舗のメニュー  帝釈天参道 

   
ラーメン屋  寅さんが出迎え(観光案内所) 

高木屋老舗に入って、食事をとればよかったのだが、人も多く、遠慮して、
結局、ラーメン屋で柴又ラーメンと柴又餃子を食べた。

   
   

   
さくらが見送り、寅さんがふりかえる。  京成電鉄 


柴又駅前で、旅に出る寅さんが妹、さくらの方を振り返ったシーンの像がある。
柴又から京成電鉄に乗り、上野駅まで行き、西洋美術館に寄って、帰路に着く。