紅葉の白馬三山 

2013年10月5日〜6日

   
1日目
 猿倉荘(1,250m) 6:30
 白馬尻小屋(1,560m) 7:55
 村営頂上宿舎(2,730m) 12:55
 白馬岳山頂(2932m) 14:20 

2日目
 村営頂上宿舎 6:45
 杓子岳(2,812m)8:10
 白馬鑓ヶ岳(2,903m) 9:30
 白馬鑓温泉小屋(2,100m)12:10〜13:00
 猿倉荘(1,250m) 17]00
 白馬

白馬岳(しろうまだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)北部の後立山連峰にある標高2,932 mの山。

杓子(しやくし)岳(2812m),鑓ヶ岳(やりがたけ)(2903m)を合わせて白馬三山という。

今回は4人で登る。猿倉を出発し、白馬大雪渓から登り、白馬三山を縦走し、白馬鑓温泉に下りて、猿倉に到着。

紅葉が見ごろを迎えていたが、時期的にはシーズンを過ぎているのか、人が少なく、静かな山歩きが出来た。

   
猿倉の駐車場   猿倉荘

猿倉は、白馬岳・大雪渓への登山口にある。登山口の標高は1250m。前日の夜、東京を出発し、

朝、3時半頃に猿倉について、2時間ぐらい仮眠をとって、支度をして出発する。

   
林道を歩き出す。  滝が見える。



   
   白馬尻小屋

「おつかれさん!ようこそ白馬大雪渓へ」と書かれた岩が見えた。白馬尻小屋である。


   
小屋の前から白馬大雪渓を見上げるが、ガスっている  雲の下に紅葉が見えて写真を撮る。 


   
注意喚起の看板   小屋はたたんである。

白馬尻小屋は大雪渓直下に位置し、標高1,560米冬期豪雪と雪崩多発地帯のため、5月に除雪をはじめ.、組立て。

10月解体する山小屋である。宿泊する場所だと思うが、解体してあった。

注意喚起の看板もあり、8月23日の大雨で大量の土砂が雪渓に流れ込んだらしい。

   
 大雪渓ケルン 雪渓の雪は少ない 


小屋から15分ほど先に進むと、大雪渓ケルンがあり、そこから右岸(下から見て左、杓子尾根側)を登る。

今年は、ケルンはお盆まで雪の下であったみたいだが、今回は全く雪はなく、陸道を歩く。

今年の秋の大雪渓は、ほとんどが土石で埋め尽くされたため、軽アイゼンなしでも歩く事ができて、珍しいみたいである。

軽アイゼンを持って行ったが、結局使わずに登ることが出来た。雪渓歩きも楽しみにしていたが、残念。

 
雪渓は塊で、穴があいている。  雪渓はない。

歩き始めた時は、ガスっていたが、だんだん、晴れ間が見え始め、上にあがると、紅葉も鮮やかな彩りを見せ始めてきた。


   
紅葉  葱平が標高2400mくらい 


   
ガレ場を歩く   紅葉が進んでいる。


   
   


   
   


   
   


   
 背後には天狗菱 水飲み場でのどを潤す。 


   
 沢に橋が架かる 岩がゴロゴロ 


   
 大雪渓上部から見下ろす  巨大な岩が落ちたのか。


   
   


   
避難小屋の後ろに天狗菱 山頂小屋が見えてくる 

避難小屋に出る。結局、雪渓歩きはほとんどなかった。

   
 白馬頂上小屋が見える  


   
 杓子岳 村営白馬岳頂上宿舎 

頂上宿舎に到着し、宿泊の手続きをする。登るときは何人か登っていたが、ここで宿泊するのは我々だけである。

他の人たちは、白馬山荘かテント泊で泊まるみたいである。

少し休んで荷物を置いて、白馬岳山頂に向かう。

   
 白馬山荘  剣岳


   
 白馬鑓、丸山 毛勝三山 

毛勝三山(けかちさんざん)は、毛勝山・釜谷山・猫又山で構成される。富山県黒部市と魚津市の間にある。

   
 奥に黒部湖が望める 旭岳 

、右奥にに黒四ダムでできた黒部湖を見ることができる。さらにその奥が、黒部五郎岳や水晶岳(黒岳)、

右奥には笠岳も見える。左には、槍・穂高連峰を見ることができる。手前の残雪のある山肌は白馬鑓の一部。

旭岳の右奥には見えないが、清水岳(しょうずだけ)があって、旭岳をトラバースして清水岳を通過して、

黒部川の谷に降りれば、祖母谷温泉があり、欅平からトロッコ電車で宇奈月に出る事ができるとのこと。

   
 剣岳と毛勝三山 白馬山荘創始者 松沢貞逸のレリーフ 

西に、遠く白山を望む事ができる。その手前、右端の三つのピークがある山は毛勝三山。

左端に剣岳が写っている。白馬岳から見える、剣岳の右側の稜線は早月尾根である。

   
  白馬鑓と槍穂 


山頂に到着。天気はよく、展望に恵まれ、眺めをしばらく堪能する。富士山の頭や浅間山も肉眼では、見えた。

   
 白馬岳  山頂で記念写真


   
 雲海 鑓ヶ岳方向 


   
 能登半島、日本海が見える。  


   
右から、妙高山、火打山、新潟焼岳  南には、三つのやりがたけ。遠い順に、
槍ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、白馬鑓ヶ岳 。
 

北東方面には、妙高山などがみえ、手前眼下には、右から天狗原(てんぐっぱら)から、左に一段上がって、白馬乗鞍岳も見える。

   
毛勝三山   


   
旭岳、唐松岳分岐  夕日に染まる白馬岳 

宿舎に戻り、ビールを飲んだり、休んだりした後、夕食を食べていると、外が赤く染まってきた。

外に出て、写真を撮りに行く。

   
   剣岳


   
   


   
  白馬山荘に明かり 

村営頂上宿舎の宿泊は我々4人だけだったので、一部屋を割り当てられ、広いスペースで寝ることが出来た。

食後、時間があったので、談話室でお酒を飲みながら、過ごす。白馬のビデオも置いてあったので、見る。

天気予報では次の日は雨となっていた。深夜に目が覚め、外に出てみると、星が出ていた。

   
 山頂小屋と杓子岳と鑓ヶ岳  

朝、5時過ぎに起きてみると、天気は何とか持ちそうである。杓子と鑓を登ることになった。

長い行程になりそうである。支度をして、6時に食事をし、7時前に出発する。

   
 杓子岳と白馬鑓 白馬岳 


   
 杓子岳と白馬鑓  剣岳がうっすらと見える


   
  杓子岳と白馬鑓 


   
杓子岳への縦走路  白馬 

杓子岳への縦走路にはトラバースする道があったが、これから、三山を縦走する機会はないかもしれないので、

今回は杓子岳山頂も踏むことにした。登っていくと、ガレ場になっていて、歩きにくい。結構大変なので、トラバースしたい

気持ちはよくわかる。後ろから登ってきていたテントを背負った三人組は、トラバースしていた。

気持ちいい尾根道抜けてガレ場の急登上がると杓子岳に到着

   
杓子岳山頂から  白馬村北城方面

眼下の平野は白馬村北城方面で、川が松川。その源流に白馬大雪渓

遠くには浅間山が望めた。

   
 八方尾根が奥に見える  杓子岳山頂で親子で記念写真


   
鑓ヶ岳への道   丸山から歩いてきた道を振り返る。

稜線歩きは、風もなく、暑くもなく、寒くもなく、ちょうど良い感じで、気持ちの良い歩きが出来た。

   
白馬、杓子岳を振り返る。  鑓ヶ岳への道 

ザレ場の道を下り、杓子沢のコルに到着。杓子岳から結構下って、また登りかえして、鑓ヶ岳にのぼることになる。

   
 八方尾根方面 白馬鑓山頂 

白馬鑓山頂に到着。八方尾根方面を見ると、唐松岳の後ろに遠見尾根の五竜岳やその後ろには鹿島槍があり、

今まで登ってきた山々が思い出される。鹿島槍、五竜、唐松と順番に登ってきて、今回は、白馬に登ったのだと思った。

   
 八方尾根、五竜、鹿島槍方向  


   
山頂、奥に白馬岳  鑓ヶ岳から白馬(中央)と杓子岳(右手前) 

鑓ヶ岳山頂からは、白馬から歩いてきた稜線が眺められた。

   
 眼下の平野は白馬村神城方面 下を眺めると雲がわいてきていた。 


   
唐松、五竜、鹿島槍を望む天狗小屋も見える   

白馬鑓ヶ岳から岩混じりの尾根を下り、小さなコルに到着すると大出原方面の分岐点。

   
 天狗とのコル  


カメラがいつの間にかパノラマ使用になっていて、よく操作がわからないので、その後はそのまま撮影する。

   
   


   
 紅葉 紅葉 


   
   


   
   

ハイマツの緑に、ナナカマドの赤、ダケカンバの黄色などが映え、紅葉が装っていて、秋を満喫することが出来た。

   
   



   
   


   
   


   
鑓ヶ岳方面を望む  紅葉の下を歩く。


   
黄色と赤の紅葉の下   紅葉した山を前にしながら歩く。


   
   


   
  鎖場 


   
鎖場  割れた雪渓 


   
 小屋は畳んであった 鑓温泉の露天風呂 

鑓温泉の小屋は畳んでしまっていて、温泉の湯だけが流れていた。小屋が閉まっているので、
 
温泉だけでは無料ということである。着替える建物もないので、その場で着替えて温泉に入る。

少し熱めであったが、疲れた体には癒された。

   
 温泉の前から望む 温泉からみえる紅葉 


   
畳んである小屋、そこにテントを張っている人もいた。   鑓温泉から下りていく。


   
 紅葉を愛でながら歩く。  豊富な湯が流れていて、触ると温かい


   
   

下りは、花畑があったり、紅葉が見ごろであったので、景色を眺めながら歩く。

ただ、鑓温泉から猿倉まで4時間のコース。さすがに、膝に堪えて、ペースが落ちる。

山経験の豊富な人とその人の息子さんは元気が良いので、先に行き、もう一人のカメラマンが

写真を撮りながら歩いているので、一緒に時間をかけながら、猿倉まで歩く。ちょうど約4時間である。

   
  亀裂した雪渓 


   
   お花畑


   
花もいっぱい咲いていた。   


   
沢に架かる橋  ウルップソウ 


   
   

鑓温泉からは長くアップダウンの多いトラバース道を小日向のコルまで進み、あとは樹林帯の下りで猿倉に到着

   
 ダケカンバなどの紅葉 紅葉が鮮やか 


 
鑓温泉に登る分岐に下りる。 

猿倉に夕方5時ころに到着。やはり下りの歩きは足への負担を感じながらの歩きになったが、

三山を縦走して、鑓温泉にも入って、紅葉も堪能して、充実した山行になった。