白馬大雪渓 

2015年6月13日〜14日

2回目の白馬岳である。前回は、秋に登り、紅葉が見事だったが、雪渓はあまりなかった。

今回は、雪渓がかなり残っていたので、雪渓歩きを楽しんだ。というより苦労もした。

猿倉荘から大雪渓を登り、白馬岳を往復した。

   
 猿倉の駐車場から白馬岳を望む  猿倉荘が登山口

猿倉の駐車場に車を置く。深夜3時ころに着き、空を見上げると満点の星空である。1時間半ぐらい仮眠をとる。

4時半頃に起きて、準備を始め、5時過ぎに登り始める。

   
 登山者カードを書く。標高1250m 山の稜線はガスがかかっていた。 

猿倉で登山者カードを記入して、提出する。登り始めは5時過ぎである。

   
 沢を渡る 雪解け水

   
 また沢を渡る  雪渓が見えてきた。

雪渓の手前でアイゼンを装着する。

   
 大雪渓  雪渓を歩く

   
白馬尻小屋   雪渓

白馬大雪渓は、全長3.5km、標高差600mある日本では最大規模の雪渓。白馬岳(2,932m)と

杓子岳(2,812m )により形成される谷にあり、両山の東方に位置する。

夏の間でも万年雪が眠り、真夏でも天然の冷蔵庫のように涼しい。

   
   

   
カモシカ  カモシカ 

遠くの雪渓にカモシカが歩いているのが見えた。どんどん上がっていった。一匹だけである。

猿は群れるが、カモシカは単独行動であると聞いたことがある。

   
 上をみあげる。  振り返っても人が登ってくる。

我々は、白馬山荘で宿泊する予定で登ったが、結構日帰りで登る人も多い。

杓子岳側(左手)から落石の音がしたりして、怖い。途中、雪解けで下から水が流れる音がして、それも怖い。

   
   振り返ると結構登ってきたことがわかる。

   
 斜面のトラバース 天狗菱 

葱平を登り切って、右手の方に歩く。斜面のトラバースである。ベニガラがまかれている。

   
稜線に近づく  振り返る。 

   
  杓子の天狗菱 

   
雪渓を登って、岩場に到着。 山頂宿舎が見えてきた。 

雪上には歩行コースを示す赤い粉がまかれていた。

   
 ウルップソウとハクサンイチゲ 村営白馬岳頂上宿舎の看板 

   
 白馬山荘を望む  

   
 白馬頂上宿舎  旭岳

   
 白馬山荘と白馬岳 小屋から雪渓を下りてくる登山者 

白馬山荘までの登りが、体がばててきたせいか、とてもつらく、時間をかけて登る。

剣岳や槍穂などの展望はかすんでいた。雲も多かった。

   
 白馬頂上宿舎と丸山 白馬岳頂上 

白馬山荘に今回は宿泊するので、手続きをする。素泊まりで6600円だった。その後は、ビールで乾杯して、

鍋におでんを入れてきてくれた人がいて、自炊をしていただいて、それを3人で食べる。

おでんをここまで担いでいただいた人に感謝である。

昨夜ほとんど眠れなかったので、部屋で少しの時間仮眠をとって、それから山頂に向かった。

   
白馬鑓、丸山  ツクモグサ 

小屋から頂上に向かう途中にも花が咲いていて、ツクモグサもあった。

   
 ツクモグサを撮影  ツクモグサ

   
 白馬岳山頂  

山頂に到着。しばらく展望を眺める。2932mである。さすがに冷える。

   
山頂から雪渓を見下ろす。   白馬大雪渓

   
雪渓  小屋の前の道標 

白馬山荘は、800人収容が出来るという話だったが、まだシーズンではなかったため、少なかった。

部屋は我々3人の個室を使えた。あんなに人が登っていたのに、宿泊する人が少ないのは日帰りが多かったのかな。

   
 小屋の前の道標  剣岳が見える 

小屋に下りてきて、おでんを温めて、夕食を食べる。ストーブがついているのだが、寒い。

それでも外はどうなっているのかなと思い、出てみると、ちょうど、剣岳や毛勝三山も薄暗くなった中でみえた。

   
  毛勝三山 

食事を食べて、話をしている間も眠くなり、うとうとしていると、部屋で寝ようかということになり、部屋に戻る。

まだ7時半頃であった。それでも昨夜の睡眠不足と疲れで眠りに着く。何回か目を覚ましたり、トイレに行ったりしたが、

比較的よく眠れた。部屋からも外の眺めは見ることが出来た。2時半ころに目がさえてしまい、

お酒を飲んでまたうとうと眠った。朝、4時ころに起きて、ここでもおでんを食べて、登る準備をした。

   
剣岳と毛勝三山  白馬山荘 

外の眺めはかすんでいたが、段々剣岳とかが見えるようになってきて、出発しようとしたら、よく見えてきたので、

しばらく撮影タイムで写真を何枚かとった。

   
槍穂の稜線も見えた  剣岳立山方面が望める。 

   
 白馬山荘 杓子岳と白馬鑓 

   
   白馬岳

   
   

   
 白馬鑓と杓子岳  

   
   

   
   天狗菱

   
   

   
 ライチョウ ライチョウ 

ライチョウに会えた。まだ半分白かった。頂上近くにもライチョウをみたのだが、白さは残っていなかった。

この辺は雪渓がまだ残っているから、毛の白い部分も残っていたのかな。

近づいても逃げなかったので、写真を撮った。

   
ライチョウ   

下りで、すべって、尻をつき、そのまましばらくグリセード、尻セードをしてみた。石が転がっていたりしたのでぶつかると痛そう。

   
   

雪渓を歩いているときは天然のクーラーが効いているように、涼しかった。

雪渓を過ぎると、ムッとする暑さを感じた。

下りで足が痛くなり、歩くペースが落ちてしまい、私だけ遅く歩くことになる。

   
 イワベンケイ  サンカヨウ

   
シラネアオイ  猿倉荘 

猿倉荘に昼前に着き、まだ残っていたおでんをお昼に食べた。今回はおでんづくしであった。

   
八方の湯   

帰りは、八方の湯に浸かり、汗を流して、帰路に着く。帰りの車でも途中、カモシカと遭遇する。

温泉は13時ころに出たのだが、高速道路の渋滞で時間がかかる。

日曜の夕方は、必ずと言っていいほど、小仏トンネルの手前で渋滞となる。この日も20キロメートルを超えた

渋滞となった。早く出たつもりだったが、家に着いたのは18時過ぎていた。