東京国立博物館 

2020年8月28日


東京国立博物館で、800年の歴史絵巻の特別展ということで、
きもの展を開催していたので、ネットでチケットを購入して、行ってきた。
なかなか見ごたえのある展示が並んでいた。展覧会自体は撮影禁止である。

   
   

着物展概要 
 日本の美意識を色と模様に表わした「きもの」。その原型である小袖(こそで)は、室町時代後期より、染や刺繡、金銀の摺箔(すりはく)などで模様を表わし、表着(おもてぎ)として花開きました。きものは、現代に至るまで多様に展開しながら成長し続ける日本独自の美の世界を体現しています。
本展では、信長・秀吉・家康・篤姫など歴史上の著名人が着用したきものや、尾形光琳(おがたこうりん)直筆の小袖に加え、きものが描かれた国宝の絵画作品、 さらに現代デザイナーによるきものなど約300件の作品を一堂に展示。800年以上を生き抜き、今なお新たなファッション・シーンを繰り広げる「きもの」を、現代を生きる日本文化の象徴として展覧し、その過去・現在・未来を見つめる機会とします。

着物は、平安時代に宮廷貴族や上流武家が十二単の下着として用いてきた
袖口の小さい小袖が原点。現在の着物に比べ襟が長く肩幅が広いという特徴がある。
尾形光琳は、呉服屋のせがれだったことはよく知られている。
「重要文化財 小袖 白綾地秋草模様 尾形光琳筆」も展示されていて、目を引いた。
歌川国芳の浮世絵とともに展示されている、江戸時代の火消半纏のコーナーは粋である。
表は藍色一色だが、裏返すと、どくろやスサノオノミコト、雷神模様などが描かれている。
火消しを終えた後に、半纏を裏返して、街を自慢げに歩いていたとのこと。

   
刀剣  刀剣 

東京国立博物館は、本館では日本の 美術を、東洋館ではアジアの美術・考古遺物を、
平成館1階では日本の考古遺物を、法隆寺宝物館では法隆寺献納宝物を展示している。

   
   

   
   

   
風神雷神図屏風   

風神,雷神はもともと千手観音の眷属で,他の二十八部衆とともに尊崇された。
これは宗達の最高傑作を光琳が模写したもの。風神と雷神が画面両隅から向い合う
緊張感ある構図と,広々とした金地の空間が宗達画の特徴なら,光琳は2神の位置を
中央に寄せて構図の安定をはかり,むしろ2神の姿を鮮やかな
原色で明確にとらえることに努め,造形感覚の違いを示す。