燕岳と燕山荘 2763m 

2012年8月16日〜17日

娘と一緒に、燕岳に登った。娘は北アルプス初めてであるため、入門的な山が良いと思ったのと、

私自身も膝を痛めてから足に自信がなくなっってきたので、北アルプスの中では比較的登りやすいからである。

また、燕山荘は一度行ってみたい小屋でもある。燕岳の合戦尾根を歩くことにした。

   
 第一ベンチ 第一ベンチで休憩 

燕岳登山口から燕山荘へは距離約5.5km 標高差1260mである。

合戦小屋までの間には4つのベンチがあり、目安になってわかりやすい。

   
第二ベンチ  第二ベンチ 


   
木の根っこを超えて急な登り  第三ベンチ 

久しぶりの山で、体力が落ちていて、ばててきた。最初、飛ばしすぎたようでもある。

第三ベンチから標高2,000mを超えてくる。標高が高くなってきたのもあってか、息も上がってきたのかな。

   
 富士見ベンチ 合戦小屋のスイカ 

確かに体力の衰えは否定できない。汗もびっしょりである。、

合戦小屋のすいかパワーで、やっと元気が出てきたような気がする。

   
ウサギギク  三角点 



   
 燕山荘近くの花畑 燕山荘近くの標識 



   
 槍ヶ岳  

合戦小屋からは森林限界を超えてくる。


   
 ビールと槍ヶ岳 燕山荘とイルカの岩 

燕山荘に到着すると、槍ヶ岳が前方に見える。宿泊の手続きをして、ビールで乾杯。



   
燕山荘  コマクサ 

燕山荘近くに最盛期を過ぎた感じでコマクサが生えていた。長い年月をかけて

育つという説明をそこにいらした女性から聞いた。草もはえない花崗岩が風化した

大量の岩屑の斜面がコマクサの生育に適した場所になっているのである。

   
  燕山荘のテント場 

   
 燕岳への稜線、東側にガスがかかる 燕山荘前の標識 

しばらく展望を楽しんでいると、ブロッケン現象も見ることができた。ブロッケン現象とは、

「太陽を背にして立ったとき、自分の影が前方の雲や霧に巨大に映り、その周囲に色のついた光の輪が見える現象」

東側がガスで覆われていて日に照らされておこった現象である。写真にはあまりうまく映らなかったが、

確かに自分の影が見えて、神秘的だ。夕食まで、時間があったので、燕岳山頂に登ることにした。

   
 燕岳に上る途中から燕山荘を振り返る。 燕山荘から大天井につながる稜線 
   
山頂にて  めがね岩 

山頂は、ガスっていて、展望はあまりない。しかし、明朝が晴れるとは限らないので、山頂を踏めたのはよかった。

翌朝の天気に期待がかかる。

   
 ホルンを吹いてくれた。  日が落ちてきた燕山荘

燕山荘に下りてきたのは5時ころで、夕食の時間まで、外に出て、展望を眺めたりして待つ。

夕食は5時、6時の回があって、我々は6時の回であった。燕山荘のオーナー赤岩さんより山の注意や

燕岳の歴史、コマクサの説明等をしてくれた。そしてホルンの演奏を聞けて良かった。

   
日の出が雲に覆われる  燕岳 

次の日の早朝は、4時半ころから外に出ると、あたりは暗かったが、槍ヶ岳などの稜線はシルエット

で眺めることができた。だんだん明るくなってきて、5時に朝食を食べて、

5時半ころから再度燕岳に向かって登る。

   
裏銀座方向の山   燕岳とうっすら立山方向の山が見える。

山頂からの展望はよく、裏銀座の方の山や、立山、剣の稜線、鹿島槍なども眺めることができた。

   
朝焼けと槍ヶ岳 大天井から続く槍ヶ岳 

   
燕岳に向かう途中にもイルカの形をした岩があった  燕山荘 

ハイマツから花崗岩地帯特有のトア(岩塔)がニョキニョキ生えているようだ


   
立山、剣岳を望む  立山、剣岳を望む 


燕山荘に下りてきたのが7時近くになり、だんだんガスってきて、一気に槍ヶ岳も雲に覆われるようになった。

日本海の前線に向かって南からの湿った空気が流れこんだためらしい。

下山することにした。下りは膝に負担がかかっているようで、痛みが出てきて、なかなか思うように

歩けない。娘も気にしてくれて、やっとやっと下りることができた。

今回は登りでばてて、下りで膝を痛めたような歩き方にはなってしまったが、無事歩けたことに感謝である。

   
こんな岩場も歩いた  富士見ベンチ、生憎の空模様 


 
登山口に到着 

帰りは有明荘で、温泉に入り、汗を流す。