剱岳 2999m  

2006年8月11日

念願の剱岳に登った。夜行バスで、室堂ターミナルまで行き、

そこから、みくりが池、雷鳥坂(雷鳥沢)を通り、劔御前小屋の前に出て、

劔沢のカールを横断して、剣沢小屋を経て、

一服劔、前劔の主稜線をとり、平蔵谷のコルに出た。

そして、本峰南面のカニのタテ這い・ヨコ這いと呼ばれる鎖場を経て山頂に上り下りし、

剣沢小屋まで下りて、泊った。

次の日は、別山から雄山経由で、室堂に下りた。

07:00 室堂着
07:30 室堂発
09:20 剱御前小舎
10:00 剱沢小屋
11:40 一服剱
12:50 前剱 
14:10〜14:30 山頂
15:50 前剱
17:15 剱沢小屋
剱沢から剱岳

新宿22時半発の室堂直通のバスに乗った。このバスは行きだけで、帰りは発車していない。

立山有料道路は、約37億円かけて昭和46年全線が開通したが、現在は

排ガスによる大気汚染やルート沿いにある高山植物の踏み荒らしは防げるためにマイカー規制し、

バスしか通れない。「規制か、乗り入れか」。県議会で激論が巻き起こったという。

現在、バスの通行料は約5万円。バスは40人乗って、

一人当たり1000円以上の負担になっていると運転手さんからの説明。

いずれにしても、片道しか通っていない今回のバスの料金は、1万3千円で、割高になる

仕方がない。便利になれば、つい享受して、使っているが、やはり自然を守るためにはこうでもしなければならない。

バスは41人乗っていて、満員で、2回ほど休憩して、室堂に着いた。

室堂に着くと、人は沢山いた。

新宿から室堂への直通バス
室堂

室堂から立山
みくりが池

地獄谷
硫黄の噴気塔

雷鳥平からの景色
立山方面

剱岳がみえる

途中で、小学生連れの親子に会い、昨日、剱岳に登って来たという。すごいなと思った。

剱沢小屋がみえる
剱御前小舎から剱岳

ハクサンイチゲ
剣沢小屋


剱沢小屋から、仙人池の方に歩いてしまい、おかしいと思いながら、

途中で、登る道があるだろうと思い進んでいく。途中で、たまたま会った人が、

剱岳はこちらからも登れないことはないがと言われたが、やはりルートが違うと思い、剱沢まで引き返すことにした。

剱沢からやっと雪渓を渡って、修復中の剱山荘をまいて、登っていった。

この間の一時間ぐらいの時間のロスと体力の消耗と焦りで疲れが出てきて、後に響くことになる。

剱山荘と剱岳
ハクサンフウロ


改修中の剣山荘


剱山荘は今年の大雪で小屋全体が押し歪められて、今年の営業は出

来なくなってしまい、改修中であった。ヘリコプターで資材などが運ばれていた。

トリカブト
鹿島槍

前剣
後立山方向

クルマユリ
手前は一服剣、奥は別山と剱沢のカール

前剣の手前はガレ場が続く。天気が少し悪くなってきたと思ったら、

途中、雷鳥に会い、少しの間、雷鳥に導かれるように歩いた。

一服剣への途中の岩
雷鳥

前剣と剱岳
岩峰

前剣
平蔵のコルから

剱岳は「雪と岩の殿堂」と言われるように、切り立った岩峰になっている。

山頂直下には、かにのヨコバイ、タテバイが有名ではあるが、一人で登っていたので、

ドコがそうなのかははっきりわからないまま、緊張して、鎖を使って登って、下りた。

鎖場

鎖場

剱岳にガスがかかる
平蔵のコルから

だんだん体力が消耗する中で、頂上になかなか着かなくて、今回は敗退かなと思いながら、

憧れの山に何とか登頂。山頂に着くと、一人だけ登っている方がいて、ちょうど下るところであった。

記念写真だけ撮っていただけた。登頂の時間が、午後2時、ガスが出始め、もやっていた。

下りの時間も気にかかり、携帯電話で小屋に電話をいれ、20分ぐらい休憩をして、下り始めた。

岩峰
山頂にて記念写真

山頂より立山方向、あいにく雲がかかる。

立山方面
山頂のケルン

登頂が遅めの時間になったので、下りは人に会わなくて、逆に何かあったらどうしようと心配になったりした。

山頂から
山頂から八峰方向

鎖場
鎖場

岩峰にガスがかかる
トウヤクリンドウ

前剱からの下りは、浮石やガレ場が多くて、注意しながら歩いた。

水分もだんだん足りなくなってきて、のどがからからで、剱山荘近くの雪解け水を飲んでしまう。

5時過ぎに宿泊する剱小屋に着く。明るいうちに着いてよかった。

まず宿泊の手続きをして、シャワーが浴びれるというので、簡単に浴びて、食事。

ビールを頼んだが、疲れきっているのか、珍しくビールがあまり進まない。

食事を済ませて、部屋に戻ると、今日は、5人のグループの方と相部屋である。

飲んだりしていたので、私もウイスキーの水割りをいただいて、話に加わる。

このグループは明日、剱岳に登るとのこと。若い女性一人と他は中高年の男性で、

70歳や65歳の方もいられた。8時前には消灯する。

疲れてはいるのだが、なかなか寝付けなくて、うとうとしながら、のどが渇いたりして

11時過ぎに目を覚まし、トイレに行ったり、外でワンカップを飲んだりしながら、

星や剱岳の姿を眺めたりした。その後は、眠りにつくことが出来て、4時に目を覚ます。

前剱から一服剱方向