赤岳から硫黄岳 2899m

2007年6月23日

ツクモグサに会いに、八ヶ岳に登った。

美濃戸に車をおいて、南沢コースで歩き、行者小屋、赤岳、横岳、硫黄岳、

赤岳鉱泉に下りて、北沢コースと周回した。

04:40 やまのこ村
06:40 行者小屋
08:20〜09:00 赤岳山頂
09:30 赤岳展望荘
10:55 横岳
12:00〜12:35 硫黄岳山頂
13:35 赤岳鉱泉
15:00 やまのこ村
ツクモグサ

朝、4時半頃にやまのこ村の駐車場に車を停めたが、係りの人は誰もいなかったので、料金を

帰りに払うことにした。もうすでに何台か車が停めてあったし、登る人もいた。皆早い。

南沢を歩き始めると、早速、キバナノコマノツメやイワカガミが出迎えてくれる。

キバナノコマノツメは北沢、南沢両方によく咲いていた。

キバナノコマノツメ
イワカガミ

行者小屋へは赤岳鉱泉経由の北沢コースと南沢コースの2つがある。

登りは、南沢コースをたどって行者小屋に着いた。

行者小屋
行者小屋から赤岳を望む

行者小屋から赤岳へのルートは正面の地蔵尾根コースと右側の文三郎道に分かれる。

今回は、文三郎尾根を歩いた。途中で、高齢の方が歩いていて、何回かここに来ているが、

こんなに展望のいいのははじめてであるといわれる。

鉄はしごがあったりする
槍ヶ岳や穂高が見えてきた。

途中の遭難碑で合掌

北アルプス方向を望む
遭難碑

阿弥陀岳
権現岳と奥に南アルプス

山頂からの展望は360度。

シナノキンバイ
富士山をバックに山頂で

l山頂より御嶽山
山頂より富士山

山頂から赤岳頂上小屋前の展望
袖添尾根と県界尾根を望む

快晴で、展望は良かった。山頂でまったりした。よく日焼けをした。

今まで赤岳と硫黄岳の展望もあまりよくなかったので、

今回はその分も天気が良くて、満足感があった。

北、南、中央アルプスや富士山も良く見えて、しかも

八ヶ岳の山々を間近に見ながらの稜線歩きは気持ちよかった。

下りは、横岳、硫黄岳を縦走し赤岳鉱泉に下山して、北沢コースをたどり美濃戸まで歩いた。

これから歩く稜線
赤岳を振り返る

キバナシャクナゲ

横岳山頂を望む
横岳

急峻な岩陵の横岳はクサリ場、鉄はしごなどもあるが、ルートはしっかりと確保されている。

チョウノスケソウ
日ノ岳、鉾岳、石尊峰とハシゴと鎖場の連続

ハクサンイチゲ
ツクモグサと山

タカネツメグサ
オヤマノエンドウ

ツクモグサは本州では白馬岳と八ヶ岳に隔離分布する。個体数が少なくて、絶滅危惧種とも言われている。

八ヶ岳では赤岳ー硫黄岳間にある「横岳」周辺の主に西斜面に片寄って集中自生することが知られている。

横岳
ツクモグサ

コマクサはまだ咲いていなかったが、コマクサの葉の周りを誰かが石で囲っていた。

イワウメ
コマクサの葉

横岳付近は、花の宝庫で、この時期、ツクモグサも会えるので、さすがに人は多かった。

赤岳を振り返る
ミヤマキンバイ

横岳の最高峰奥ノ院は標高2829mである。

横岳山頂
硫黄岳と奥に浅間山

横岳から見た硫黄岳はなだらかそうに見えたが、登ってみるとけっこうきつく、疲れも出てきて、なかななかつかない。

広々した山頂から硫黄岳の爆裂火口壁は圧巻だ。

ウルップソウ
硫黄岳山頂より(左から横岳、赤岳、

中岳、阿弥陀岳を望む)

前回、硫黄岳に登ったときは、ガスっていて、火口が見えなかったが、今回はしっかり見えた。

硫黄岳からの眺めもよく、たどりきた横岳や赤岳が一望でき、昼食を食べながらしばらくくつろぐ。

天狗岳と奥に蓼科山
硫黄岳山頂

硫黄岳の爆裂火口壁
爆裂火口(硫黄岳)

赤岳を望みながらくつろぐ
硫黄岳を振り返る

横岳の稜線を振り返る

帰りは、もみの湯に寄って、汗を流した。